仲代達矢に京都国際映画祭「三船敏郎賞」、受賞に「感慨深い」

[ 2015年10月15日 17:46 ]

<京都国際映画祭>レッドカーペットを歩く仲代達矢

 俳優の仲代達矢(82)が15日、開幕した「京都国際映画祭」で「三船敏郎賞」の受賞式に出席した。

 「18歳でこの世界に入る前、強烈な三船ファンだった」と明かし、三船さんが出演した1948年の黒澤映画「酔いどれ天使」を12回続けて見たというエピソードを披露。「三船さんと共演させていただいたのは俳優として1つの勲章。演技の先生であり、特にチャンバラ、立ち回りの凄さはとてもかなわなかった」と語り、「亡くなられた三船さんの名のついた賞を頂いたことは感慨深い。私も(12月に)83歳でもうそろそろだとは思いますが、この賞を機に少しでも頑張りたい」と力を込めた。

 映画「ハチ公物語」(87年)など数多くの作品で共演する八千草薫(84)がコメントを寄せ、「仲代さんは年を重ねられるほどに、どんどん素敵になられる。体力がおありになると感心する」と絶賛。「時代劇もどんどんやって」と今後の活躍にも期待した。

 また、「牧野省三賞」を受賞した映画スクリプターの野上照代氏(88)には、吉永小百合(70)がVTRで祝福した。野上氏が少女時代を描いた著書を山田洋次監督が映画化した「母べえ」で主演し、「アドバイス、意見をいただいた」と感謝。「これからも憧れのミューズとして、温かいまなざしをいただけると大変うれしい」と語った。

続きを表示

2015年10月15日のニュース