【レッドクロス】従軍看護師の過酷な運命に涙…菜々子、鶴瓶ら熱演

[ 2015年8月1日 12:00 ]

1カ月に及ぶ中国ロケが行われ、壮大なスケールで描かれるTBSテレビ60周年特別企画「レッドクロス~女たちの赤紙~」(C)TBS

 女優の松嶋菜々子(41)が主演を務めるTBSテレビ60周年特別企画「レッドクロス~女たちの赤紙~」は8月1、2日午後9時から2夜連続で放送される。

 第2次世界大戦中、自身の信念で「赤紙」を受け取り、戦地に赴いた従軍看護師と、その家族愛を描く感動巨編。松嶋をはじめ、ヒロインの夫役に西島秀俊(44)上司の軍医役に笑福亭鶴瓶(63)息子役に工藤阿須加(23)後輩役に高梨臨(26)祖父役に山崎努(78)と豪華キャストが勢揃い。「花より男子」「華麗なる一族」などを手掛けたヒットメーカー・瀬戸口克陽氏が企画、「半沢直樹」などでコンビを組んだ伊與田英徳氏がプロデュース&福澤克雄監督が演出と“最強”のスタッフが集結した。

 1931年、佐賀の女学生・天野希代(松嶋)は、かつて入院中の母・絹江(浅茅陽子)を看護した看護師にあこがれ、その夢を目指していた。そして「女性でも国の役に立ちたい」と赤十字の従軍看護師になることを決意する。厳しい訓練に耐え、無事に看護師養成所を卒業。希代は赤紙を受け取り、満州(中国)に渡る。しかし待っていたのは、赤十字の信念「博愛の精神」とは程遠く、銃弾が飛び交い、常に命の危険にさらされる厳しい環境だった…。

 TBS「華麗なる一族」「運命の人」「LEADERS リーダーズ」や映画「テルマエ・ロマエII」「ビリギャル」などの脚本で知られるヒットメーカー・橋本裕志氏が傑作を書き上げた。史実に着想を得たオリジナル作品。ヒロインの幼少期から丹念に物語を紡いだため、男性に負けないような芯の強さを備え、敵味方関係なく平等に接するキャラクターは説得力を持つ。

 松嶋は、TBS「Sweet Season」(1998年1月クール)以来17年ぶりにコンビを組んだ福澤監督が「恐れ入りました」とうなる熱演を披露。内に秘めた信念を体現した。

 第1夜の終盤、ヒロインの過酷な運命に胸を締め付けられ、涙せずにはいられない。戦争の現実を前に、その理想は崩れ去るのか…。鶴瓶演じる軍医が放つセリフが心に突き刺さる。

 今年5月下旬から1カ月に及ぶ長期の中国ロケを敢行。壮大なスケールに圧倒される。「天皇の料理番」(今年4月クール)に続く骨太な作品。「ドラマのTBS」の底力を示す。

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2015年8月1日のニュース