森泉 祖母・森英恵さんの体験談に「戦争はダメ」

[ 2015年8月1日 13:30 ]

TBSの戦後70年特番「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった2 今伝えたい家族の物語」で、祖母のデザイナー森英恵さんの戦争体験を取材した森泉

 モデルでタレントの森泉(32)が、祖母でデザイナーの森英恵さん(89)の戦争体験を取材した。終戦記念日の8月15日に放送される、TBSの特番「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった2 今伝えたい家族の物語」(後6・50)の企画。祖母の体験を聞き、平和への思いをより強くした。

 戦争を知らない世代の著名人が、祖父母や近しい人たちから戦争体験を聞き、家族の歴史をひもとく番組。泉はその一人として出演。04年に英恵さんのパリコレクション引退となったショーに起用されるなど祖母に可愛がられてきたが、戦争体験を聞くのは初めて。孫の“取材”に、英恵さんは1時間半にわたって戦時中の生活を伝えた。

 第2次大戦当時は東京女子大の学生。女学生には工場への勤労動員が義務付けられ、陸軍第一工廠(こうしょう、現東京都北区)で働く毎日だった。工場といえども米軍の標的。死と隣り合わせだったという。また、「戦争があったから、美しいデザインのものを作りたいと思った」と、デザイナーを志す原点が戦争にあったことも明かした。

 泉は祖母が働いた工場や、廃虚となっている巨大な軍需工場の跡地を実際に訪問。当時働いていた人々に話を聞いた。

 取材を終えた泉は、「漠然と“戦争はダメだ”と思っていたものの、いまひとつピンと来ていませんでしたが、祖母や戦争を体験した方々から話を聞くことで、なぜ戦争がダメなのか、また、その恐ろしさを感じることができました。同世代の方や若い方が、おじいちゃんやおばあちゃんに話を聞いてみよう、と思っていただけたらうれしい」と話している。

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2015年8月1日のニュース