M・ニコルズ監督が死去 1967年の映画「卒業」など

[ 2014年11月20日 22:46 ]

 米ABCテレビによると、1967年の映画「卒業」の監督として知られるマイク・ニコルズ氏が19日に死去した。83歳だった。亡くなった場所や死因は明らかになっていない。

 31年ドイツ生まれ。7歳の時にナチス・ドイツのユダヤ人迫害から逃れて家族で米国に移住した。「欲望という名の電車」を見て演劇に目覚め、その後舞台で喜劇役者としての活動を始めた。

 「バージニア・ウルフなんかこわくない」(66年)で映画監督デビューし、ダスティン・ホフマンさんが主演した「卒業」(67年)でアカデミー監督賞を受賞。「卒業」は、ベトナム戦争を背景に社会の矛盾や個人の葛藤を描こうとした「アメリカン・ニューシネマ」の代表作の一つとされた。

 監督作はほかに「ワーキング・ガール」(88年)、「バードケージ」(96年)など。最近まで舞台演出などの活動を続けた。アカデミー賞、グラミー賞、トニー賞、エミー賞を全て受賞した数少ない人物としても知られる。(共同)

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2014年11月20日のニュース