吉永小百合主演作が審査員特別グランプリ 呉監督は最優秀監督賞

[ 2014年9月2日 10:21 ]

カナダのモントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、笑顔の吉永小百合(右)と共演の阿部寛

 カナダで開催中の第38回モントリオール世界映画祭で1日夕(日本時間2日未明)、吉永小百合主演の「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)が最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受けた。「そこのみにて光輝く」の呉美保監督が最優秀監督賞を受賞した。

 「ふしぎな―」は、吉永が出演した118本目の映画で、初めて企画も手掛けた。岬のカフェの女店主と集う人々との温かな交流を描いている。10月11日公開。

 同作品は、キリスト教関連団体が贈るエキュメニカル審査員賞も受賞した。

 「そこのみ―」は、北海道函館市出身の作家佐藤泰志さんが残した長編小説を綾野剛と池脇千鶴主演で映画化。4月から各地で公開されている。

 呉監督は三重県出身の在日韓国人3世。大阪芸大卒業後、大林宣彦監督の記録係を務める傍ら製作した短編で注目された。長編作に「酒井家のしあわせ」「オカンの嫁入り」がある。(共同)

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