倉木麻衣 15周年ベスト盤で原点回帰ジャケ、固定観念に悩みも

[ 2014年9月2日 06:00 ]

デビュー当時の髪形を再現した倉木麻衣15周年記念のベスト盤ジャケット

 歌手の倉木麻衣(31)がデビュー15周年を記念したベスト盤「MAI KURAKI BEST 151A(イチゴイチエ)―LOVE&HOPE―」を11月12日に発売する。

 ベスト盤では初めて、バラードとアップテンポナンバーを完全に分けた2枚組。デビュー以来、全作がオリコントップ10入りしている39のシングルを中心に、倉木自ら各15曲を厳選している。

 ジャケットは、初アルバムにして自身最高の400万枚超を売り上げた「delicious way」(00年)を再現する異例の試み。倉木は「当時は17歳。このジャケットの撮影が全てのスタートだった。初心に帰るという思いで“大丈夫かな?”と思いつつ若い自分と並んでみました」と笑いながら、普段はあまり語ることのない内面の葛藤と、原点回帰への秘めた思いを語った。

 自身の発案したポニーテールをアレンジした髪形に、力のあるまなざしは今でも「歌姫・倉木」を象徴するイメージ。15年のキャリアは順風満帆にも見えるが「世間が抱く“倉木麻衣”の固定観念に悩んだこともあった」と打ち明ける。「“もっとうまく歌えるはず”と壁を越えながらやってきた」と話すが、今年初めには「息切れしてしまった。初めて歌にスランプを感じ、歌えなくなった」という試練を味わったと告白。自分を見つめ直すため伊勢神宮(三重県)を訪れ、神のご加護にすがるほどに追い込まれたことも明かした。

 苦労を乗り越えられたのは「いろんな人との出会いと声援のおかげ。10代の頃は背伸びしていたが、今は自然体になれている」と話す。5周年、10周年と節目でベスト盤を発表してきたが「今だからこそ原点に戻り、みんなと歩いてきた軌跡を私なりに表現できたらと思った」と、ジャケットに込めた思いを語った。

 ≪300回目は武道館、前日リハ招待も≫12月6日には東京・日本武道館でベスト盤を再現するスペシャルライブを行う。単独公演300回目の節目にもあたり、現在実施中のツアーとは全く異なる演出になるという。また、ベスト盤購入者から抽選で150組300人を、公演前日の公開リハーサルに招待することも決まった。

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