芸能界にもデング熱 TBS「ブランチ」リポーター2人“感染”

[ 2014年9月2日 05:30 ]

「王様のブランチ」でリポーターを務める青木英李(左)と紗綾

 厚生労働省は1日、千葉、茨城など6都県で新たに19人のデング熱感染を確認したと発表した。国内感染者は計22人。いずれも、東京都渋谷区の代々木公園内もしくは公園周辺で蚊に刺されたとみられる。デング熱拡大が懸念される中、ロケでこの公園を訪れたタレント2人が“感染”したことも判明。芸能界関係者からも不安視する声が聞こえてきた。

 デング熱への感染が疑われるのは、タレントの青木英李(あおき・えり、25)と紗綾(さあや、20)。2人はTBSの情報番組「王様のブランチ」(土曜前9・30)のリポーターで、TBSによると、2人は8月21日に代々木公園でロケを行った際、蚊に刺されたとみられる。

 紗綾の所属事務所によると、紗綾は27日前後から発熱。当初は風邪の診断で、解熱剤を処方されていったん熱は下がったが、29日から再び発熱し、大きな病院でデング熱と診断され入院した。現在も入院中だが、回復に向かっているという。

 紗綾は27日のブログで「昨日からまた熱が…。前回の熱が比にならないぐらいきつーい」と書き込みしている。所属事務所によると、デング熱と判明したことに紗綾本人は「まさか自分が。しかも蚊に刺されてこうなるなんてビックリ」と話している。2日に出演映画「ハニーフラッパーズ」のイベントへの出席を予定していたが、キャンセルしたという。

 青木の8月21日のブログでは「代々木公園で小学生ぶりに虫とりをしたよ~」とつづっていた。所属事務所によると、27日から発熱。「現在入院中」という。ただ、厚労省の感染者リストに2人は含まれておらず、同局は「理由は不明」としている。

 ロケには、2人のほかに、ディレクター、AD、カメラマンらスタッフ5人が参加。1日現在、スタッフに発症している人はいないが、TBSでは念のため受診させたという。

 一方、“感染元”とされる代々木公園に隣接しているNHKは「引き続き状況を見守っており、特に対応はしていない」と現状では冷静に受け止めている。ただ、ある芸能事務所関係者は、公園内だけでなく周辺でも感染者が判明したことに不安を募らせており「代々木公園は撮影で使うことも多い。できる限り行かないようにしたり、タレントの服装を長袖にするなどの対応を考えている」と対策を講じることを示唆していた。

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2014年9月2日のニュース