籾井会長が経営委で謝罪 「大変な失言したか」発言で

[ 2014年2月25日 19:34 ]

 就任記者会見での発言について今月12日の経営委員会で「大変な失言をしたのでしょうか」などと述べたNHKの籾井勝人会長に対し、経営委の浜田健一郎委員長が25日、「再度、誤解を招く発言をしたことは、自身の置かれた立場に対する理解が不十分だ」とあらためて注意した。経営委終了後に浜田委員長が明らかにした。

 浜田委員長は1月28日、就任会見での籾井会長の発言について「トップの立場を軽んじた」などと注意しており、異例の2度目の注意となった。

 一方、籾井会長が就任初日に理事に辞任届を預けるよう求めていた問題をめぐり、10人の理事全員が25日の衆院総務委員会で「日付は空欄のまま署名、押印して提出した」と事実を認めた。籾井会長は「各理事は事実をそのまま述べたと思う。人事のことなので、これ以上のコメントは控えたい」と答弁した。

 同日の経営委で籾井会長は「誤解を生む結果となり、深く反省し、おわび申し上げます」と謝罪。浜田委員長は早期の事態収拾のため役職員一丸で取り組むよう求めた。

 経営委は25日、12日の会合の議事録の一部を、予定を前倒ししてホームページで公開した。

 籾井会長は1月の就任会見で従軍慰安婦問題について「どこの国にもあった」などと発言。その後、取り消して謝罪したが、今月12日の経営委で美馬のゆり委員の質問に対し「会見のテキストを全部見てほしい。私は大変な失言をしたのでしょうか」と述べていた。

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2014年2月25日のニュース