河瀬直美監督が校歌作曲 映画舞台・奈良の統合小学校

[ 2014年2月25日 05:30 ]

作曲した「平群小学校」の校歌を披露する映画監督の河瀬直美さん

 奈良県平群町で14年度に2校の統合で誕生する「平群小学校」の校歌を奈良市出身の映画監督河瀬直美(44)が作曲し、24日に披露した。

 2校はいずれも約140年の歴史を持ち、町教育委員会が「新たな小学校に通う児童が心に夢を持ち、卒業後も母校を思い出せる校歌を作ってほしい」と願い、依頼した。

 作曲依頼に当初は戸惑ったという河瀬監督だが、完成していた歌詞をもとに「小学生の息子が遊んでいる姿を見ながらメロディーを口ずさんだ」という。「地方や田舎だから何もできないのではなく、掘り下げれば地球の裏側に届く。勇気と希望を胸に、地域に誇りを持ってほしい」との思いを込めた。

 河瀬監督は、07年にカンヌ映画祭で審査員特別大賞(グランプリ)を受賞した「殯(もがり)の森」など、奈良を舞台にした作品の発表を続けている。

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2014年2月25日のニュース