【大学スポーツ】早稲田スポーツ新聞会

早稲田大学【対法大1回戦】優勝に向けて最高のスタート

[ 2017年4月12日 05:30 ]

対法大1回戦   早大7―3法大 ( 2017年4月8日    神宮 )

主砲・加藤の一発で欲しかった先制点を奪った(C)早稲田スポーツ新聞会
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 戦いの火蓋は切られた。この日、東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)が開幕。第1カードの相手は、昨年の主力が多く残り優勝候補にも挙げられている法大だ。マウンドには小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)が上がり、強打の法大打線を迎え撃った。試合は3回、加藤雅樹(社2=東京・早実)がソロ本塁打を放ち先制すると、4回にも犠飛で1点をもぎ取りリードを広げる。その裏に1点を返され2−1と詰め寄られるが、その後は小島が踏ん張り点差を守り切った。援護したい打線は終盤から流れを引き戻し、5得点を挙げる。8回途中から登板した早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)も追い上げる法大打線を振り切り、開幕白星をつかんだ。

 両チーム無得点で迎えた3回、2死から打席に立ったのは4番・加藤。3球続けて直球をファールにした後、4球目を弾き返した打球は右中間スタンドへ。大学1号となるソロ本塁打で先制した。続く4回にも犠飛で1点を追加。しかし、中盤はホームの遠い展開に。追加点がほしい打線は7回、先頭打者が内野安打で出塁すると、すかさず犠打で得点圏に走者を進め2死二塁の好機をつくる。打席にはきょう2安打と当たっている6番・長谷川寛(社4=宮城・仙台育英)。初球を迷わず振り抜くと打球は一二塁間を抜け、二塁走者が一気にホームイン。右前適時打で貴重な3点目を手にした。試合の流れを引き戻した早大打線は、8回にも佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)に2点本塁打が飛び出すなど得点を重ね、7得点。好機を確実にものにして勝利を引き寄せた。

 先発はオープン戦でも順調な仕上がりを見せていた小島。伸びのある直球と低めの変化球を織り交ぜたテンポの良い投球で、3回まで法大打線を1安打に抑え込む。ところが2点リードの4回、2死二塁から完全に打ち取った一塁方向へ弱い当たりがイレギュラー。佐藤晋が打球を弾く間に二塁走者が生還し1点差と詰め寄られる。その後は走者を出しながらも要所を締めリードを守る小島だったが、打線から援護をもらった直後の8回、ついに法大打線につかまってしまう。連続で長打を浴び1点を失うと、続けて四死球を出し1死満塁のピンチを招く。この場面で、早大はルーキーの早川を投入。中前適時打を浴び1点を返されたが、続く打者を連続三振に取り最少失点でこのピンチを切り抜けた。9回も任された早川は連打を許し得点圏に走者を背負うが、キレのある直球で後続を断ち、公式戦初登板ながら堂々たる投球を披露。最後の打者を空振り三振に仕留め試合を締めた。

 「いい内容の試合」と高橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)は振り返る。打線が機能し、好機を逃さず得点を重ねる。そして投手陣がそのリードを守り切る。理想的な試合展開で、まずは1勝。優勝に向けて最高のスタートを切れたと言えるだろう。そして2回戦では、強打の相手打線を早大投手陣がいかに抑えるかがカギとなる。勝ち点奪取に向け、この試合の勢いそのままに勝利をつかみたい。(早稲田スポーツ新聞会 記事 三浦遥、写真 加藤佑紀乃、熊木玲佳)

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