早稲田大学【六大学戦力分析企画】エース編　“甲子園優勝投手”小島和哉

早稲田大学・戦力分析企画

フォームの改造に着手した早大エースの小島和哉（Ｃ）早稲田スポーツ新聞会
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　「“甲子園優勝投手”はその期待通りの成長を遂げている」。そう思わせる一年だった。小島和哉（スポ３＝浦和学院）である。

昨夏、春５位の悔しさを晴らすべく、フォームの改造に着手。しかしなかなか結果が出ず、自分とうまく向き合えずにいた。そんな時、明大のエース柳裕也（現中日ドラゴンズ）から「ゼロに抑えられなければ自分の責任だ」と指導された。小島は“真のエースの姿”に感銘を受け、同時にそれが目標となった。

　迎えた昨秋は「とにかく点を取られないこと」を意識した。成長を示したのは明大２回戦。体調不良を押しての登板ながら８回無失点の好投でチームに勝利を呼び込んだ。精神的にも一皮むけた左腕は、終わってみれば最優秀防御率のタイトルを獲得。自信を得たが、それでも気を緩めることなく「防御率０点台を目指したい」と意気込む。

　さらなるレベルアップを目指し、今オフはランニングフォームから一新。さらに可動域を広げるトレーニングも行った。３月の台湾遠征で好投するなど実戦でも順調な仕上がり具合だ。「気の抜ける試合は一つもない」と小島。今季の早大の成否はこの男の左腕に懸かっている。