【大学スポーツ】早稲田スポーツ新聞会

早稲田大学【対立大2回戦】痛すぎる連敗で優勝争いから脱落

[ 2017年9月27日 06:30 ]

対立大2回戦   早大4-6立大 ( 2017年9月24日    神宮 )

6回に今季初安打となる適時三塁打を放った佐藤晋(C)早稲田スポーツ新聞会
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 前日の1回戦で先勝を許し追い込まれた早大。優勝への望みをつなぐためにはこの日の2回戦で何としても勝利しなければならなかった。しかし、初回に先制を許し試合の主導権を奪われると要所でのミスが目立ち、敗北。開幕から2カード連続で勝ち点を落とし、優勝争いから大きく後退した。

 初回、先発・大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)は先頭を空振り三振、2番打者を二ゴロに打ち取り危なげなく2死としたが、その後が予想外だった。3、4番に失投とは言えない低めの変化球を続けて拾われ一、二塁とされると、今度は5番・飯迫恵士(3年)に外より真ん中の直球を中前に落とされ先制点を与えてしまう。何とか1失点に抑え、立て直したいところだったが、2回には下位打線に捕まり、先発の役割を果たせないまま2回無死で大竹はマウンドを降りた。流れを引き寄せたい早大はその裏、敵失から1死三塁とするも佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)が空振り三振。後続も一ゴロに倒れ、相手にもらった好機を生かすことができない。悪い流れを断ち切れないまま4回まで立大先発の手塚周(2年)にわずか2安打と封じ込められてしまう。早大が反撃を開始したのは試合も中盤に差し掛かった5回、西岡寿祥(教3=東京・早実)のリーグ戦初安打を端緒として、2番・宇都口滉(人4=兵庫・滝川)の中前適時打で1点を返し、1−4で前半を折り返す。

 後半に入ると両チームが点を取り合う展開に。6回裏、早大はまたも敵失から1死三塁とし、打席には佐藤晋主将。「とにかく食らい付いていくことを意識していました」と右中間に適時三塁打を放ち、これで2点差。手塚をマウンドから引きずり下ろす。なおも四球で一、三塁と好機は続いたが、ここでまさかのサインミス。三塁走者が三本間に挟まれタッチアウトとなり、この絶好機での反撃は結局1点のみに。早大に傾きかけた流れをものにすることができない。直後の7回。この回からマウンドに上がった5番手・早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)が2死から連続して長打を打たれて2点を奪われ、2−6。点差を縮めた直後にリードを広げられ、苦しい展開が依然として続く。このまま負けてしまうのかと思われた7回裏。1死から宇都口、福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)が連打で一、二塁とすると、またもや相手の悪送球が絡み二、三塁と好機は拡大。ここで三倉進(スポ4=愛知・東邦)の適時打で2点差まで詰め寄るものの、反撃はここまで。8回には2死から二、三塁の好機をつくったが決定打は出なかった。24選手が出場するなど、ベンチを総動員して最後まで粘りに粘ったが、結局一度も追い付くことはできず。先制、中押し点を取られ終始追いかける展開で、粘りを見せながら点を取った直後に失点してしまうこの試合を受け、高橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)は「勝てる要素がなかった」と大きく肩を落とした。

 2日間を通して相手にも失策が多く、付け入る隙がないわけではない。しかし、ここぞというときに一打が出ず、好機を生かしきれない。そして、ミスから流れをまた悪くするという悪循環。前半戦で勢いに乗り切れず、優勝争いからは脱落してしまっている。だが、秋季リーグ戦が終わったわけではない。「来週には東大戦があるので、しっかり2連勝していきたいと思います」(八木)。苦境に立たされたことは事実だが、あと3カード残されている以上、目の前の勝利を積み重ねていくしかない。

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