楽天に移籍の桜井 開幕1軍へ奮闘中 3年ぶりの聖地は「凄く試されている雰囲気を感じながら投げた」

[ 2024年3月8日 08:00 ]

楽天・桜井周斗
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 昨年の現役ドラフトで、DeNAから楽天に移籍した桜井周斗投手(24)が新天地で開幕1軍入りへ向け、奮闘している。6日の阪神とのオープン戦で5回から3番手で登板。坂本、近本、木浪の昨季日本一メンバーを3者凡退に封じ「自信にもなりますが、安定し続けてこそ、1軍の選手だと思う」とうなずいた。

 日大三では2年秋の都大会決勝・早実戦で、試合前の時点で既に高校通算74本塁打を放っていたスラッガー・清宮幸太郎(現日本ハム)から5打席連続三振を奪い“清宮キラー”の名が一気に知れ渡った。3年春に選抜出場。独特の雰囲気に包まれた当時の甲子園のマウンドを「自分の力を凄く試されている気がした」と回想する。ふと思い直し「それは今になってもやっぱり変わらないですね」と苦笑い。「自分の置かれている立場的にもそうなんですけど、できるのか、できないのか、凄く試されている雰囲気を感じながら投げました」とDeNA時代以来、3年ぶりの聖地での登板を振り返った。

 ここ2年は故障の影響もあり1軍登板がなく、昨オフに現役ドラフトの対象となった。始めは驚き、複雑な気持ちも抱えたというが、それとともに芽生えたのが、1年でも長く野球をやりたいという思い。「何かを評価されているから指名を受けた。そういう意味でチームでの役割を果たせるように頑張ろうという気持ちになりました」とプラスに捉えたという。

 かつて甲子園行きをかけて、しのぎを削った清宮と同じパ・リーグの所属となった。「軸になる選手を抑えるのが僕の仕事。そういう意味ではモチベーションにもなりますし、勝手にやる気が入ります」。普段は物静かな印象さえ感じさせる左腕。内に秘めた闘志で、プロの世界でも清宮との名勝負を生んでほしい。(記者コラム・花里 雄太)

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