日本ハム・大海 開幕バッチリ3回零封 課題「左打者対策」手応え 新庄監督も「言うことなしおちゃん」

[ 2024年3月8日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム7―1西武 ( 2024年3月7日    鎌スタ )

<日・西>初回を抑えベンチに戻る伊藤(撮影・藤山 由理)
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 準備に抜かりはない。自身初の開幕投手に向け、日本ハム・伊藤はきっちりと課題をクリアしていく。この日のつぶすべきテーマは、苦手としていた「左打者対策」だった。

 「安打は打たれたけど、内角のカットボールだったり、スライダーやスプリットの使い方だったり、(投球の)幅は出ていた」

 左打者との対戦は5度。初回先頭の西川には右前打も崩れなかった。初回2死のコルデロは低めのスライダーで空振り三振。2回の元山も初球の内角カットボールでファウルを打たせるなど、中飛に退けた。3回もコルデロからスプリットで空振り三振。被打率は過去3年とも右打者よりも悪く、昨季は同・304だった左打者を1安打に封じ、3回3安打無失点にまとめた。

 鎌ケ谷ではプロ4年目で初登板だったが、これも開幕前の“予行演習”となった。今後、登板が予定される14日の広島戦、22日のDeNA戦はいずれもエスコンフィールド。ZOZOマリンでの29日の開幕ロッテ戦前では最後の屋外球場での登板だった。「一回、ここで投げられたのは良かった」とプラスに捉えた。

 呼応するように、チームもオープン戦4連勝で首位をキープ。今春の対外試合は10勝1敗1分けの強さを誇る。新庄監督も「言うことなしおちゃん。伊藤君も自分の思うように投げていた」とほくほく顔だ。

 開幕まで残す登板は2試合で、「凄くバッチリだと思う。後は細かいところをしっかり詰めたい」と伊藤。2年連続最下位からの脱却へ、調整は最終段階に入る。(田中 健人)

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