初実戦でいきなり“1号”のオリックス・頓宮　「ほいさーポーズ」で2万2000人のファン沸かせた

オリックス紅白戦   白組4ー2紅組 （ 2024年2月18日    SOKKEN ）

オリックス紅白戦の3回、2ラン放つ頓宮（撮影・中辻　颯太）
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　オリックス・頓宮が、満員の宮崎・SOKKENスタジアムを一振りで沸かせた。18日の紅白戦に白組の「5番・一塁」で今春初の実戦出場を果たし、3回2死三塁で左腕・山田の初球の直球にバットを一閃（いっせん）。放物線が左中間スタンドへと伸びた。

　「自分のスイングができたので、そこは良かった。やっぱり投手の球を打たないと、バッティングフォームも分からない部分があると思う。その面では、いい感覚で打てたのでよかった」

　今キャンプ自身初の試合で、いきなり持ち味のパンチを発揮。ホームイン後は一塁ベンチ前で「ほいさーポーズ」を決めた。2万2000人のファンを再び喜ばせ、中嶋監督からは「よく打ってますしね。結果がいいに越したことはない」と称賛された。

　確立された打撃フォームへの手応えがある。22年オフに自主トレをともにした山川（ソフトバンク）の、左足を大きく上げ、蹴り出すように前に踏み出す特徴的なフォームを参考に取り入れた昨季、首位打者を獲得。「去年からタイミングだけ早く取ることを意識して、フォームも変えた。去年のキャンプの時よりは今年の方が、去年のシーズン最後と変わらず感覚はいい」と、進化に向けた好感触を口にした。

　この日は5番に入り紅林、森と中軸を形成。「打順はあんまり気にせず、みんなで打ち勝てれば」と、西川も加わった強力打線の中心として、4連覇を目指すチームをけん引する覚悟だ。「結果を求めすぎても多分おかしくなるので、まずは自分のスイングをすること」。本塁打王や打点王など、さらなる打撃タイトルを目指す男が、ド派手な号砲を打ち鳴らした。（阪井　日向）