巨人ドラ3「おさるのジョージ似」佐々木 阿部監督もウキウキ3安打、中堅争い知られザル新星

[ 2024年2月19日 05:25 ]

練習試合   巨人11-3韓国サムスン ( 2024年2月18日    沖縄セルラー )

<巨人・サムスン>2回、適時打を放つ佐々木(撮影・藤山 由理)
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 巨人のドラフト3位の佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が18日、チーム今春初の対外試合となった韓国サムスンとの練習試合に「9番・DH」で先発出場。2点三塁打を含む3本の適時打を放ち、5打点を挙げた。阿部慎之助監督(44)も左打ちの即戦力ルーキーの勝負強さを高く評価。現時点で不在となっている中堅のレギュラー獲得へ向け、アピールに成功した。

 試合後の取材は、球団広報の「ジョージ入りまーす」の一言で始まった。安堵(あんど)した表情で現れたのは佐々木。人気アニメ「おさるのジョージ」に似ており、「ジョージ」のニックネームが浸透する。プロ入り後、初の対外試合。愛くるしい顔つきとは裏腹に、勝負強さをアピールした。

 「一安心しました。でも、たかが1試合。継続できるようにやっていきたいです」

 「9番・DH」で出場。実戦形式のシート打撃と紅白戦を合わせ13打席無安打と苦しんできた。解放されたのは2回2死二塁。左腕に対し、逆方向に4球ファウルで粘った。8球目。二遊間を破る中前適時打となった。

 5回無死一塁では初球をセーフティーバント。三塁前へ転がすと、50メートル走6秒0の俊足で犠打失策を呼んだ。6回の右翼線2点三塁打に続き、8回にも中前2点打を放った。名門・帝京(東京)出身らしく、左投手では打席の捕手寄り、右投手では打席の投手寄りに立つ工夫も駆使。3安打5打点の猛アピールに、阿部監督は「帝京の前田(三夫前監督)さん魂が入っているんじゃない。凄く勝負強い」と評価した。

 中堅手の定位置を狙うオコエや萩尾らも活躍した中、一番のインパクトを残した。浮上のきっかけは、凡退を繰り返していた11日の紅白戦。試合途中に、阿部監督から「ショートゴロを狙え」と声をかけられた。結果を求めるあまり引っ張り気味だった打撃を修正。松井秀喜臨時コーチからも、タイミングの取り方を教わった。練習中からこれらの助言を実践。佐々木は「しっかり自分の中でタイミングを合わせられたのが一番の大きな収穫」と語った。

 レギュラーを勝ち取れば、3月29日からの開幕3連戦で東洋大の1学年先輩の阪神・村上と対決する可能性がある。「やるべきことをしっかりやって、開幕スタメン、定着できるよう頑張りたい」。アピールを続け“常時”スタメンに名を連ねる。(青森 正宣)

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