西武・アギラー 来日初打席初スイングで怪物級1号 被弾の隅田衝撃「日本人は見逃す球」

[ 2024年2月19日 05:22 ]

紅白戦   白組2-1紅組 ( 2024年2月18日    南郷 )

紅白戦の初回、2ランを放つアギラー(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 「怪物」だと来日初打席の初スイングで証明した。内角の厳しい直球に腕をたたむ、メジャー通算114発の技術。西武の新外国人アギラーはNPB最重量だが、シャープな打撃をお披露目した。

 「最初の打席でいい形のスイングだった。打球が切れるかと思ったが本当に良かった」

 宮崎・南郷キャンプでチームの今季初実戦だった紅白戦に、白組の「4番・一塁」で出場。0―1の初回2死三塁で隅田から左翼ポール直撃の決勝2ランを放った。昨季9勝の左腕を「日本人は見逃す球。相手は脅威になる」と驚かせた。

 怪獣「アギラ」は特撮番組「ウルトラマン」のシリーズに登場する巨大獣。一本角を武器として俊敏な動きで敵を惑わす。西武のアギラーも125キロ、1メートル90と巨体でリーチも長いが、一本のバットを柔らかく扱う。守備も俊敏で一塁ライナーを3球も好捕。「ファストフードは食べない。体が大きいのは父も母も背が高いのでDNA」という体格でグラブさばきも抜群だ。

 ベネズエラ出身で、憧れはタイガースでメジャー45年ぶりの3冠王に輝いたミゲル・カブレラ氏。母国の英雄とは親交もあり「彼がヒーロー。僕も日本で頑張りたい」と活躍を誓う。NPBの公式球に慣れるために、宿舎の自室で握っている。

 昨季チーム90本塁打、435得点はリーグワーストだった。固定できなかった4番の筆頭候補は「ラーメンを来日して初めて食べた。文化に慣れればベストパフォーマンスを出せる」と語り、ウルトラな一発で人気急上昇。子供のサイン攻めにあった。(神田 佑)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月19日のニュース