大野豊氏 阪神・青柳の完全復活見えた 蹴った右足が前に出て、力がボールに伝わっている

[ 2024年2月15日 05:15 ]

阪神・岡田監督(右)と談笑する大野豊氏(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 【大野豊 CHECK】佐藤輝や森下のフリー打撃を見ながら、阪神・岡田監督と話をさせていただいた。ほとんどは現役時代の昔話。表情は充実していた。キャンプの手応えが表れていた。

 岡田監督の分析では「昨年の優勝は阪神が強かったからではなく、他球団が落ちてしまったから」という。その反省から他球団も補強をした。「去年以上の戦いをしないといけない」という口ぶりからは、若い選手の成長、全体のレベルアップが進んでいることを感じた。投打を含めた戦力の充実という点で阪神が優勝候補の筆頭だろう。

 評判の高い門別や村上、大竹はノースローでも、ブルペンには活気があった。特に目立ったのは青柳の取り組みだ。昨年は右足を蹴っても、前まで出ずに残っていたところが気になっていた。現在はしっかりと蹴った右足が大きく前に出ている。その力がボールにも伝わっている。「そこは意識してやってます」と青柳も語った。昨年の悔しい経験から変えていこうという意欲が見えた。青柳、西勇の奮起で先発陣はさらに充実期に向かう。2軍調整中の岩崎、岩貞、島本に桐敷を加えた左のリリーフ陣も阪神の強力な武器だ。

 湯浅はまだシュート回転気味で本来の球ではなかったが、右の変則タイプ・岡留の状態は良く、出番も増えそうだ。岡田監督は「前川が良くなった。左打者は少ないから」と野手の注目選手に挙げていた。これからの実戦で故障なく開幕を迎えることができれば、阪神がペナントレースの中心となるのは間違いない。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月15日のニュース