巨人・松井秀喜臨時コーチ 宮崎キャンプ“打ち上げ” フリー打撃で1発締め

[ 2024年2月15日 05:30 ]

ケージに入った松井氏は柵越えを放つ(撮影・西川祐介)
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 ゴジラの1発締めだ。巨人・松井秀喜臨時コーチ(49)が宮崎キャンプの打ち上げとなった14日、フリー打撃で1発を放ち、臨時コーチとしての5日間の指導を締めくくった。最後は直接指導した背番号55の後輩である秋広優人内野手(21)や、4年ぶりのリーグ優勝を目指すチームを激励。最終日も積極的にナインに助言を行ったレジェンドに、阿部慎之助新監督(44)は感謝を口にした。

 14スイング目だ。宮崎の空にゴジラがアーチを描いた。松井臨時コーチがフリー打撃に登場。打球が右翼席に飛び込むと、1万人の観衆から歓声と拍手を浴び、両手を上げて応えてみせた。
 「ファンサービスの一環でやりました。1本出てよかった。選手は“おっさん頑張って打っているな”と思っているぐらいでしょ」

 坂本、丸、長野のランチ特打が終盤にさしかかると、ティー打撃を始めた。ファンからは期待の拍手。打席に入ると岡本和ら、ナインも集まり視線を注いだ。11日の野球教室では24スイングで柵越えできず「プロ向けにできるようなバッティングはできない」と話していたが本領発揮。2012年に引退、6月には50歳を迎えるが、日米通算507本塁打の豪快な一発を披露した。松井コーチの後に打席に立った阿部新監督は、右翼フェンス直撃の打球はあったが12スイングで柵越えできず「凄いなと。負けた」と最敬礼。そして5日間の指導に「最高にいい時間でした」と感謝した。

 背番号55の後輩で同じ左打者の秋広への技術指導など、精力的に動いた。「真面目に忠実に取り組んでいて、意欲が素晴らしい。あとはいい結果につながってくれたら私もうれしいし」。そう激励された秋広も「あの年になってもホームランを打てるのは、今までやってきたことが凄いのかなと思う」と最後の実演でさらに刺激を受けた。

 円陣でのあいさつでは「いろいろ伝えたけれど、最後は思うようにやって自分でつくってください。ジャイアンツは勝つ、ということに集約される。勝利を目指して戦う姿を期待している」とエールを送った。(青森 正宣)

 ≪中畑氏は初球バント≫巨人のOB会長を務める中畑清氏(スポニチ本紙評論家)が、松井臨時コーチ、阿部監督に続いてフリー打撃を行った。長野からバットを渡されて打席に入ると初球はバントで観客の笑いを誘い、2球目はドン詰まりの投ゴロ。しびれた右手を振りながら「今日はこの辺で勘弁してやる」と退散した。

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