【阪神・岡田監督語録】選手、コーチに辛口連発…ミエセス「フリーではめちゃくちゃやんか」

[ 2024年2月12日 05:15 ]

紅白戦を終え、渋い表情で引き揚げる阪神・岡田監督(撮影・北條 貴史)
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 阪神の岡田監督は11日、2日連続で行う1・2軍合同の紅白戦を終え、辛口ジャッジを連発した。

 ―門別は直球勝負をしながら、ほとんど芯に捉えさせなかった。
 「高めも1球もなかったな。最後、ノイジーの時だけちょっと高めに構えたけどな。追い込んだからな」

 ―2イニング目は?
 「初めての1軍キャンプで、今くらいの時期が一番、投げて、疲れてると思うけど。でも、疲れてても、あれぐらい投げるわけやからな」

 ―評価する時期ではないといっていたが?
 「ブルペンでのボールが、バッターが立ったときに投げられるかどうかっていうな。それは全然、問題なしに投げとったもんな」

 ―これぐらいの投球は想定内か想定以上か。
 「想定内やろ。だって、ブルペンでもちゃんと投げとるわけやから。ブルペンでええわけやからさ。やっぱり、出るよな。ブルペンである程度投げとったら、出るやんか。バッターに対してもな」

 ―気が早いのは承知だが、開幕ローテに前進しているか。
 「そんなもん、まだまだや。開幕ローテって、開幕ローテのピッチャーも投げてないのに」

 ―つかみはOKといったところ。
 「だから言うたやん。初めてで、ブルペンのボールが投げられてるっていうことやんか。ブルペンで悪いやつはやっぱり、悪いやんか。結局は。そういうことや。こっちが第2クールまでを見ててな。ブルペンが悪くて、バッターが立って、ええっていうことは、やっぱりないよ。ブルペンである程度のボールを投げんと。バッターが立っても、そらあかんわな」

 ―野手では、外野手争いに加わる選手がアピールをしていたのでは?
 「いやいや、“アピールせい”なんか言うてないやんか。だいたい、わかるやんか。そのままやんか」

 ―前川は想定内の活躍か
 「想定内ってだから、練習でちゃんと打ってるんやから、そういうスイングができてるっていうことで、だからそれだけやわ。なあ。あかんやつはあかんやんか。見たらわかるやん」

 ―ミエセスにも1本が出た。
 「あの1本って言うても、フリーバッティングはめちゃくちゃやんか。そんなもん」

 ―まだ主役ではない。
 「ホームランってそら、たまたま当たったんやろ」

 ―茨木は堂々と投げていた。
 「普通に投げてたよ。16日にファームのゲーム(中日戦)があるから、茨木を先発させるよ。もうちょっと長いイニングを投げさせようと思ってるから」

 ―門別は1軍にいさせるか。
 「まだそれはわからん、わからん。まだちょっと。まだそんなん、このクールが終わるまでは、入れ替えは決めてないから。まだ明日のピッチャーがいるから。こっちにいてようが、いてまいが、最初は茨木に投げさせようと思ってたからな。どこや?読谷か。16、17、18日ってずっとゲームがあるから。そこで投げるピッチャーを決めておかんとあかんから。ある程度な」

 ―茨木の16日は4イニングぐらいか?
 「まだそんなん決めてないないけど、長いイニングな。先発としてやるから、茨木に関してはな。中(継ぎ)じゃないからな」

 ―森下は状態が良くないから多く打席に立たせたのか。
 「いやいや、4人は最初から全部いくつもりやった。DHとか交代したら、(外野手の)控えがおらんやんか。そら打席に立たせた方がのう、いい結果がずっと出てないわけやから。練習のときから。今日なんかそのまんまやろ?見たらわかるやんか。練習の通りのバッティングやんか」

 ―佐藤輝も練習の通りか?
 「そんなんおまえ、初めてでヒット打つとか打たんとか、そんなん見てないって言うてんのに。ゲームで使うやつなんか。そんなんいうたら中野とかどないなるんよ。今日が何カ月ぶりにピッチャーの球を打ってるんよ。そんなんでヒットを打ったとか打たんとか、そんなん言うてないやないか」

 ―岡留は?
 「そのままやんか。ブルペンでええピッチャーはちゃんとバッターも打ち損なうやんか。だからもうそれだけのことや。ピッチャーはある程度、ブルペンで判断できるんや。バッターは相手に崩されるわけやからさ。3カ月ぶりぐらいにピッチャーとやって、そんなんで判断とかできるわけないやんか」

 ―前日は聞けなかったが、立候補制の打順で意外性はあったか。
 「いや、ないないない、別に」

 ―初の試みの立候補制の感想は?
 「いや別に何もないよ、そら、早いもんから取ってるだけやんか」

 ―木浪は8番だった。
 「そうやな、外国人は、朝食が遅いから、9番になった言うてるやんか、それだけのことや、別に何も。普通は通訳が言うてなあ、ええ打順を書かすけどな。通訳も何しとんねんと思うけどな。俺から言わしたらな。分かってることやのにな」

 ―明日の打順は?
 「いや、もう一緒や一緒や」

 ―新人が初めて監督の前でプレー。持ち味は出ていたか。
 「(育成の福島は)なんで走れへんのやろ。藤本(内野守備走塁コーチ)にも走らせろって言うてんのに。(田中)秀太(2軍内野守備走塁コーチ)にもサードコーチャーに。ミーティングの時から走ったらええって言うてんのに。ワンバウンドを出たら注意して、おまえ逆やろって。そういうのがアカンねん」

 ―湯浅は?
 「あかんやろ。(キャンプインしてから)ブルペンでも全然いってないやん、ストレートとか。見とっても。今日のやったらしんどいな」

 ―球速表示は出ているが。問題は?
 「湯浅だけやな。初球から球速ばっかり見とったんな。だから、落ち着いて投げって。何て言うんかな。後ろは喜怒哀楽を出したらあかんて。ホームランを打たれても平気な顔しろって言ったやんか。知らんぷりしとけって。グラウンドに帽子を投げてるようなピッチャー、俺は使わへんよ。悔しかったら打たれんように投げたらええねん。そういうことやねん。お前が悔しいんちゃうねん。チームが悔しいねん。そやろ?お前1人でやってるんちゃうんやから。1人で悔しさをにじみ出しても、チームが負けるんやから。そのへんをコントロールしろとか。やるんやったらそのへんからやで。自分がブルペンで投げてて、自分のボールがどれくらいいってるとか、それは自分で分かると思うねん。ピッチャーは。はっきり言って。スピードガンが何キロ出たから抑えられるじゃないやんか。今なんかは」

 ―自分で自覚するしかない。
 「自覚っていうかな。基本的に、去年のあれやんか、一昨年まではセーブも挙げていないピッチャーだったわけやから、去年からずっと言ってるやんか。0セーブのピッチャーを最初からクローザーにはさせへんでって。俺、去年も言ったやろ?周りがそういう感じにするから。でもあかんかったら、(22年に)28セーブの岩崎がいてるから、去年岩崎にしただけであって、WBCに選ばれたらクローザーちゃうで。勘違いやって、俺はずっと思ってるよ。昨年も言うてるやんか最初に。打たれても変えて終わりやっと思ってそれで変えたわけやからな、結局。そんな簡単にクローザーなんかできへんよ。あのポジションだけは」

 ―漆原は?
 「まあ、どっちかと言ったら変化球ピッチャーだよな。漆原が1番ブルペンで変化球投げてるやんか。それ、見とったら分かるやんか。そらブルペンではストレートをストライクゾーンに投げ込むだけやけどな。第1クールから1番変化球投げてるのは漆原やで。今日なんかまっすぐを投げ込むとな、甘いところに投げたら打たれるっていう感じがあるから、コースを狙ったらボールなるやんか。スタイルとしては、真っ直ぐでどんどん押していくスタイルじゃないと思うよ漆原は。あと10キロくらいボールが速ければ別やけど。ナベ(渡辺)の見送り三振でも、フォークのすっぽ抜けでストライクやし。そういう感じのピッチャーなんやろな。実戦ではな」

 (自ら締めくくるように)
 「もうええやろ別に。どってことないやろ。今日1日終わって。評価なんか何もないよ」

 ―今日は暑かった。
 「寒いよりええやんか(笑い)」

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