岩瀬仁紀氏34票足りず“次点”18年松井秀喜氏、金本知憲氏以来史上7人目の候補初年度殿堂入りならず

[ 2024年1月18日 15:31 ]

現役時代の中日・岩瀬仁紀氏
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 野球殿堂博物館は18日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のプレーヤー部門で元広島の黒田博樹氏(48)、元中日監督の谷繁元信氏(53)が選ばれた。エキスパート部門では2年ぶりに殿堂入りはなかった。また、特別表彰では元セ・リーグ審判員の故谷村友一氏(22年没、享年94)が殿堂入りした。

 黒田氏と谷繁氏は有効投票数354、当選必要数266に対し281票を獲得。得票率79.4%で選出された。

 元中日でプロ野球史上最多の1002試合登板の岩瀬仁紀氏(49)、通算2203安打で広島監督の新井貴浩氏(46)、日米通算2705安打で西武監督の松井稼頭央氏(48)ら7人が新たに候補入りした今回。2人に続く3番目の票数となった岩瀬氏は232票(得票率65.5%)で、当選必要数にあと34票足りず。惜しくも18年の松井秀喜氏、金本知憲氏以来史上7人目となる候補初年度での殿堂入りはならなかった。

 4番目に票を集めたのは元・巨人の川相昌弘氏で221票(得票率62.4)、次は184票(同52%)の元ヤクルト・宮本慎也氏。岩瀬氏を含め来年以降の殿堂入りに期待がかかる。

 来年は「超大物」が殿堂入り候補になる。マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(50)だ。18年の松井秀喜氏、金本知憲氏以来、史上7人目となる候補初年度での殿堂入りは確実で、満票で殿堂入りする可能性もある。巨人やレッドソックスなどで活躍し、日米通算で134勝、128セーブ、104ホールドをマークしている上原浩治氏(48)も候補入りする。

 ▽野球殿堂 日本野球の発展に貢献した人たちの功績を称え、顕彰することを目的に1959年(昭34)に創設された。プロ野球で功績のあった競技者表彰(プレーヤー表彰、指導者も対象にしたエキスパート表彰)と、審判員やアマチュアを含め球界に貢献のあった人が対象となる特別表彰がある。選出はいずれも投票で75%以上の得票が必要で、競技者表彰のプレーヤー表彰は取材経験15年以上の記者が投票。

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