広島5位・赤塚 底知れぬ可能性を秘めた右腕 球団史上最高の数値を誇る「床反力」で1年目から勝負

[ 2024年1月18日 05:45 ]

広島・赤塚
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 【24年版球界新士録(3) 広島5位・赤塚健利投手】自分の長所は分かっている。

 いきなり日本人投手で最重量となる赤塚は「自分の持ち味は体の大きさ。大きければいいわけではないが、それを生かせられるような投球ができれば」と決意。スケールの大きさは誰にも負けない右腕は「1年目は1軍で持ち味を出し、小さな積み重ねをしっかりやっていきたい」と続けた。

 1メートル95、113キロの恵まれた体格は中京学院大時代に構築された。独学で栄養学を勉強。ウエートに力を注ぎ、サプリメント代を稼ぐため週3日、回転寿司のチェーン店でアルバイト。成果はすぐに数字に表れる。高3時は140キロ台後半だった球速で、150キロ台を安定して計測。大学3年春のリーグ戦では先発の柱として、6勝0敗、防御率0・65の活躍を見せ、リーグ最優秀投手を受賞した。

 大学で急成長を遂げたが、まだまだ伸びしろ十分だ。球団の体力測定でも早速ポテンシャルの高さを示した。器具の上でジャンプして下半身のパワーを数値化する測定「床反力」が、チーム最高値となる7000ワットをマーク。球速との相関性が高いとされる測定で、新人だけでなくチームで過去一番の数値を叩き出し「新しい発見ができてよかった」とうなずいた。現在は最速153キロだが、さらなる成長にも期待がかかる。

 入寮では2匹の柴犬のぬいぐるみを持参し「クリーム」と「パン」と命名。そんなギャップも魅力だ。1年目は先発、中継ぎの両にらみで1軍定着を狙う大型右腕は「まずは開幕1軍を目指していきたい」と意欲。その可能性は無限に広がる。 (長谷川 凡記)

 ◇赤塚 健利(あかつか・けんと)2001年(平13)7月1日生まれ、静岡県磐田市出身の22歳。福田小1年から福田本町野球スポーツ少年団で野球を始め、福田中では掛川リトルシニアに所属。中京学院大中京(現中京)では3年夏に甲子園に出場し4強。中京学院大では3年春に岐阜県リーグで最優秀投手賞。1メートル95、113キロ。右投げ右打ち。

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