高橋由伸氏が入団時、長嶋監督から受けた教え「プロ野球は見てもらう仕事…OP戦から全部出なさい」

[ 2023年12月29日 21:25 ]

高橋由伸氏
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 元巨人監督で、球団特別顧問の高橋由伸氏(48)が29日に生放送されたTOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY」(金曜後3・00)の収録部分にゲスト出演。ドラフト1位指名を受けて巨人入りした時に監督だった長嶋茂雄終身名誉監督(87)に改めて感謝した。

 プライベートで食事にも行く元サッカー選手で、スポーツジャーナリストの中西哲生氏(54)がパーソナリティーを務める同番組。今回は3週に渡って放送された対談の最終回となった。

 そのなかで、新人ながら開幕戦で先発メンバーに抜てきされ、いきなり安打を放ったことについても聞かれた。

 「期待されてというか、そういうふうに入ったので。すぐ結果を残さなくちゃいけないっていうプレッシャーを凄い感じていたので。いいスタートが切れたのはホッとしてます」と振り返った高橋氏。

 開幕スタメンについては「やっぱり長嶋監督が、僕を、高橋由伸という選手を、しっかり育てなくちゃいけないというか、育てようというふうにキャンプからずーっとやってくれましたんで。チャンスを与えてくれて。こいつを将来的にちゃんと主力にしなくちゃいけないっていうところで思い切って使ってくれた」と感謝。現在チームの指揮官となった阿部慎之助らも含めて「僕らは恵まれていた」とした。

 長嶋監督の指導については「技術的なことは言われなかった」とし、「とにかく自分のやってきた、大学である程度形を、結果を残して1位で入ってるんで。それがどこまでいけるか、自分で自信を持ってやりなさいということだったと思う。ちょっとやそっと打てなくても何も言われなかったので」という。

 「ただ、オープン戦なんかも全部出なさい、と。プロ野球は見られている、見てもらう仕事なんだから、やっぱりレギュラーとか主力というのは常にお客さんの前に出なくちゃダメだ!というのは、最初のころに言われましたね」と高橋氏。

 アマチュア時代と違って「やっぱり、そこでね、見てもらって、ファンの方たちがいて…っていう。それでお金をもらってますから」と長嶋監督の教えで改めて職業意識も強くなった。

 「勝つ、負けるのところで長嶋監督って厳しかったですけども、やっぱりプロ野球は見てもらう…というところでは凄い意識をされているなぁっていうふうに、外から見てても感じました」とし、「負けてもね、きょうはいい試合だった、ファンは喜んだという日もあったりしたので」と長嶋監督のファンへの熱い思いを明かしていた。

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