巨人・高木京介が引退 12年間救援一筋「やり切った思いはある」

[ 2023年11月28日 03:00 ]

巨人・高木京介

 巨人から戦力外通告を受けた高木京介投手(34)が今季限りで現役を引退することが27日、分かった。プロ1年目の初登板時から19年途中まで164試合負けなしと、12年間にわたり救援一筋でマウンドに上がり続けた左腕は「ここまで野球がやれたのも家族、ファン、スタッフ、チームメート、いろいろな方たちが力になってくれたおかげです。皆さんにありがとうと言いたい」と感謝した。

 1年目の12年には34試合に登板して防御率0・57の成績を残した。日本ハムとの日本シリーズ第6戦では同点の7回2死満塁から登板。糸井を右飛に打ち取り、直後に阿部のタイムリーで勝ち越し。日本一を決めた試合で勝利投手になり「あの試合が一番の思い出です」と振り返った。

 20年には股関節を故障し「ケガをしてからパフォーマンスを継続して出せなくなった」。育成契約からスタートした今季は、7月に支配下選手に復帰したが、わずか1試合の登板にとどまり、戦力外通告を受けた。「自分の中ではやり切った思いはある」とユニホームを脱ぐ決断をした。今後は球団職員に転身し、チームをサポートする。「違う角度から野球を勉強して、将来的には子供たちに野球の楽しさ、奥深さを伝えていきたい」と第2の人生に目を向けた。

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