巨人前監督・原辰徳氏 阪神の日本一に「心より拍手」岡田監督「もう少しライバルとしてやりたかった」

[ 2023年11月28日 18:20 ]

<NPB AWARDS 2023>正力松太郎賞を受賞した阪神・岡田監督(左)(撮影・尾崎 有希)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」が28日、都内で行われ、巨人の前監督、原辰徳氏(65)が「コミッショナー特別表彰功労賞」を受賞した。原氏は巨人の監督を通算17年間務め、リーグ優勝9回、日本一3回に輝いた。

 原氏は壇上で「22歳でプロ野球巨人軍に入団し15年、そして長嶋監督の下、3年コーチ、17年監督という役割の中で全力で突っ走って参りました。トータル35年、ジャイアンツ、プロ野球に大変お世話になり、ファンの皆様、野球界の発展のために自分の中では昨年、一昨年と成績はよくありませんでしたが、変わらず35年突っ走ってまいりました。皆様のおかげだと思います」とプロ野球人生を振り返った。

 そして「2023年は阪神タイガース、我々ジャイアンツのライバルチームでありました。素晴らしい日本一。監督は岡田監督。高校、大学、プロ野球と一緒にやってきた一つ先輩ではありますが、同士。心より日本一の栄冠に拍手を送ったというのが、私の最後の喜びでありました」とライバル球団の日本一を称えた。

 その上で今後について「野球界発展のために尽力をし、少しでも力になれるように頑張ってまいりたい。私を育てて下さった野球界すべての皆様に感謝し御礼の言葉に変えさせていただきます」と締めくくった。

 その後、正力松太郎賞を受賞した阪神・岡田彰布監督が壇上に上がると、「原前監督、良いこと言いますね」と発言し会場の笑いを誘い「前回は僕が先にユニホームを脱いだ。今回は原監督がユニホームを脱ぐということで、もう少しお互いライバルとして一緒に野球界を盛り上げるために監督としてやりたかった」と本音を漏らした。続けて「これもしょうがないな。原監督は別の方向からタイガース…タイガースじゃないですね。野球界を盛り上げてくれると思います」と語った。

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