ソフトバンク・柳田 貫禄の4年連続8度目ベストナイン 来季も受賞なら、「師匠」秋山幸二氏超え

[ 2023年11月28日 05:00 ]

ソフトバンク・柳田
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 セ、パ両リーグのベストナインが27日、発表され、ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)は、パ・リーグ外野手部門で4年連続8度目の受賞。受賞回数は楽天・浅村と並んで現役最多。元監督の秋山幸二氏ら偉大なプレーヤーと肩を並べた柳田は来季の“秋山超え”を目標に掲げた。

 ついに恩師と肩を並べた。パ・リーグ外野手部門で8度目のベストナイン受賞。元監督の秋山幸二氏と受賞回数が並んだ柳田は「ベストナインに選んでいただき大変光栄です。秋山幸二さんの8回に並ぶことができてとてもうれしいです」と球団を通じて喜びのコメントを発表した。

 柳田と秋山氏には深い絆がある。秋山氏は09年から14年まで監督を務め、3度のリーグ優勝、2度の日本一にチームを導いた。その過程で頭角を現したのが柳田だ。12年から1軍出場が増え、翌13年に定着した。14年には全試合出場を果たすまでに成長。秋山氏に徹底的に鍛えられて力を伸ばした。

 秋山氏からの教えは誰にも負けない長所をつくること。「柳田の場合はホームランを狙うことだ」と期待を寄せられた。柳田がまだ1、2軍を行き来していた頃、フリー打撃で左中間方向を徹底的に意識するようにアドバイスを受けた。外角の甘い球を逆方向へスタンドインさせるのが得意となった。15年には打率・363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成。秋山氏も西武時代の89年に成し遂げていて、輝かしい共通点もある。

 その柳田は“秋山超え”を来季の目標に定めた。「来シーズンも受賞して、秋山さんを超えられるように1年間通して頑張りますので応援よろしくお願いします」と力強くコメントした。

 小久保監督からは近藤とともに来季のレギュラーを確約されているが、柳田に慢心はない。3年連続で手放したペナントを取り返すべく、日々トレーニングに励んでいる。目標は2年連続3度目の全試合出場だ。「とにかく全試合に出る。年齢とかは関係ない」。グラウンドに立ち続ければ結果はついてくると信じている。
 秋山さんを超えられるように――。偉大な先輩を超えたその先には、野球人としての新しい景色が見えるはずだ。 (森 寛一)

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