矢野燿大氏 逆球を巨人・丸に被弾した阪神・青柳 “あわよくば”の気持ちあったのなら反省が必要

[ 2023年8月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―6巨人 ( 2023年8月26日    東京D )

矢野燿大氏
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 【矢野燿大 視点】阪神・青柳は4回2死二塁で丸に逆転2ランを打たれた。初球ツーシームでファウル、2球目もツーシームを続けて内角球を右翼席に運ばれたのだが、捕手の坂本のミットは外角だったので、おそらくボール球でもいいという1球だったと思う。

 それが逆球になったのだが、青柳はサインに納得して投げたのなら、しっかりと外さないといけない。考えの中にもしも“あわよくば”で2ストライクにしたい気持ちが少しでもあったのなら反省だ。捕手だった私の経験上、いい結果が出たことはあまりない。やるべきこと、求められていることを、しっかりとやり切れる投手が勝てる投手だ。

 ただ、状態は上向きだと思う。青柳の投球の軸になるツーシームは力強かった。それだけに丸への1球はもったいない。2回、4回と得点してくれた直後に2度失点したが、それでも再逆転してくれるなど打線が勝たせてくれた。白星がついて、反省もしやすい。次は青柳が打線を助ける投球を期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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