伊東勤氏、大谷の打撃2冠「あると思う」 内角球への対応が今後の鍵に

[ 2023年8月27日 02:30 ]

インター・リーグ   エンゼルス3-1メッツ ( 2023年8月25日    ニューヨーク )

<メッツ・エンゼルス>勝利し、引き揚げる大谷(撮影・光山 貴大)
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 【伊東勤・視点】大谷の右翼への二塁打は沈む球をすくい上げ、最後は右手一本でフォロースルーを大きめにとって運んだもの。この一打を見て右肘の影響はさほどないように感じた。

 23日にレッズとのダブルヘッダー第2試合に出場した際はフォローを抑え気味に、恐る恐るスイングしているように見えた。

 だがこの日の二塁打を見る限り、右手一本、腕が伸びた状態でバットを振っても怖がるそぶりもない。次の打席で抜けたフォークを空振りしても表情ひとつ変えなかった。

 私が捕手ならば肘に不安を抱える打者に対する時、投手に内角へ強いボールを投げさせる。

 どこまで対応できるか推し量りたいからだ。だが千賀は強い球を投げても外角へのボールになり第3打席は変化球主体。大谷の対応力を確認することができなかった。

 次戦以降、内角の厳しい球を打ち返せれば“打撃に関して右肘は問題ない”と判断できるだろう。今後、打撃に専念すれば数字は上がる。本塁打、打点の2冠の可能性はあると思う。(スポニチ本紙評論家)

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