ソフトB・今宮弾も…3連敗貯金ゼロ Bクラスの足音が聞こえてきた

[ 2023年8月27日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―2楽天 ( 2023年8月26日    楽天モバイル )

<楽・ソ>5回、今宮がソロを放つ(撮影・村上 大輔)
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 ソフトバンクの今宮健太内野手(32)は26日の楽天戦で、田中将大投手(34)から一時、同点となる8号ソロを放った。0―1の5回1死、左翼席へ昨季の7本塁打を更新する守備の要の一撃。ただ、チームは前日25日の同カードに続き、また、失策からの失点が響いて敗れ、貯金は5月3日以来のゼロとなった。4位の楽天とは3ゲーム差となり、Bクラスの足音が少しずつ聞こえてきた。

 チームリーダーが会心の一打でチームを鼓舞した。0―1の5回1死で今宮が楽天の先発・田中将の初球を振り抜いた。143キロ直球を捉えた打球は左翼席へ。今宮は「自分のスイングをすることだけを考えた。しっかりとスイングができた結果、たまたま角度がついてホームランになってくれた」と一時同点とした8号ソロを振り返った。

 7月は打率・140と不振に陥った打撃は上昇カーブを描いている。3回の第1打席で右前打を放ち、3試合連続安打を記録。本塁打、マルチ安打はともに5試合ぶりだ。田中将と相性は良く、今季の対戦成績は10打数5安打、打率・500と得意としている。

 「調子が上がっているのか、上がっていないのか微妙なところですけど、ヒットは出ている。あとはいいところで打ってチームを勝たせられるように」。本塁打を「毒まんじゅう」と戒めているが、7本塁打の昨季を上回り、自己最多タイの14本塁打をマークした19年以来の2桁本塁打も視界に入ってきた。

 しかし、選手会長の一発も勝利を呼ぶことはできなかった。痛かったのは2回の守りの乱れだ。先頭・浅村の三ゴロをリチャードが捕球するも一塁へ悪送球し、楽天の先制点につながった。前夜も周東が三塁の守備で飛球を落球するタイムリーエラーがあった。今宮は「しっかり練習してやっていけば必ずうまくなる」と話し、「みんなでカバーしあって。カバーしあうことで逆にチームの勢いも上がってくると思う」と訴えた。

 投手陣は2失点と踏ん張るも、打線の援護は今宮の一発による1点だけでチームは3連敗。藤本監督は「(投打の絡みが)悪い方向にいっている」と話した。貯金は5月3日以来のゼロとなり、4位の楽天とのゲーム差は3に縮まった。27日も敗れれば、今季初めて借金を背負うピンチだ。指揮官は「残り33試合、そういうところがうまくいくように。選手も疲れているけど、あと一踏ん張りしてもらいたい」と最大15の貯金をつくった選手の底力に期待した。(森 寛一)

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