江夏豊氏 幻に終わったトレード話をカミングアウト「もう過ぎた話だけど…」

[ 2023年7月1日 18:50 ]

江夏豊氏
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 阪神、南海など5球団で206勝193セーブを挙げた江夏豊氏(75)が1日に更新された江川卓氏のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」に出演。極秘裏に進みながら、幻に終わったトレード話の存在を告白した。

 昭和のプロ野球史を彩った2人の名投手による対談7回目。話題は、江川氏がプロに入った当時の経緯に及んだ。江川氏は1978年度のドラフト会議で阪神に1位指名を受けながら、巨人入りを熱望して入団を拒否。最終的に巨人のエースだった小林繁さん(2010年死去)とのトレードで決着がついた一連の騒動は、日本中を揺るがせた。江夏氏は当時を振り返り、「巨人を倒す喜び、楽しみを一番持っていたから、巨人に入ったちゅうことは内心ガッカリしたよね。他球団に入って、巨人を倒してもらいたかった」と心境を打ち明けた。

 スタッフが「厳密には、(江川氏も)阪神OB…」と振り、江川氏も「書類上は、ね」と返したやり取りを聞いていた江夏氏も、「オレだって…」と秘話を語り始めた。

 「もう過ぎた話だけど、(昭和)50年に阪神(との契約)が終わった時に、巨人に入る予定やったんだから」

 江夏氏によると、極秘裏に話が進行していたものの、新聞記者にバレて、移籍の話自体がご破算になったという。江夏氏は複数トレードで南海へ。野村克也さん(2020年死去)のもとで球界初の本格的なリリーフとして活躍した。

 もしかしたら、巨人の左右エースとして君臨していたかもしれない2人。江夏氏は「まあ、どうなっていたか分からないけどね」と遠くを見るように話した。

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