オリ・山下 自己最速158キロ 1回完全で先発入りアピール 球速「思った以上に出た」

[ 2023年3月5日 05:00 ]

オープン戦   オリックス4ー2阪神 ( 2023年3月4日    甲子園 )

<オープン戦 神・オ>7回をピシャリの山下(左)(撮影・岸 良祐)
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 オリックスの高卒3年目・山下が7回に4番手で登板。今春初実戦で自己最速158キロをマークして1回を3者凡退に封じ、先発入りをアピールした。

 衝撃の7球だった。投じた6球のストレートは全て156キロ以上。唯一の変化球だったフォークボールは宮崎キャンプで日米通算201勝の野茂英雄氏から直伝されたもので、難なく井上を三ゴロに退けた。

 「思った以上に(球速が)出たしアドレナリンも出た。もっともっと出ればいいかなと思う。(甲子園は)初めて試合で投げた。とても気持ちよかった」。本人はさらりと振り返ったが、受けた森は「バケモンだった。今まで捕った中で一番速い」と絶賛。阪神・岡田監督も「速いなあ、あれ、山下いうの。びっくりしたわ」と驚きを隠せなかった。

 事実上の1軍デビュー戦だった。公式戦はおろか、過去2年のオープン戦登板はなし。1軍戦は1年目の21年8月1日にあった、巨人とのエキシビションマッチ(京セラD)での1イニングのみだった。昨年は腰痛で戦線離脱した時期もあったが、CS、日本シリーズでベンチ入り。昨年11月の両足首手術も乗り越え、この日を迎えた。

 「開幕ローテを狙っているし、初勝利もまだなのでクリアしたい」。若き剛腕を次々と輩出する中嶋オリックス。ネクストブレークの筆頭候補が、山下舜平大だ。(中澤 智晴)

 ◇山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の20歳。福岡大大濠では1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡県代替大会の地区準優勝。20年ドラフト1位でオリックス入団。1軍登板はなく、2軍通算26試合4勝11敗、防御率4・72。1メートル90、98キロ。右投げ右打ち。

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2023年3月5日のニュース