落合博満氏　日本S完全試合目前で降板の山井は「よく8回まで投げ抜いた」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が8日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。日本一を決めた07年日本シリーズの第5戦。完全試合目前で降板した山井大介をオレ流で称えた。

　8回まで完全投球の山井を降板させた采配は、当時大きな議論を呼んだ。「野球界をダメにする、夢のない世界にするって。何なんだそれは…って」と落合氏は苦笑いした。

　当時を「4回くらいから（右手中指に）血マメできてたんだよ。どこで本人がダメって言うかなってだけの話だよ」と振り返った。9回は岩瀬というのがチームに浸透しており、「よく8回まで投げ抜いた。8回投げ終わった時点で、俺の役目は終わったっていう風に（山井は）思ったと思うよ」と、むしろ岩瀬まで無失点でつないだ山井の先発投手としての責任感を称えた。

　アクシデントに耐えた山井の粘りもあり、前年1勝4敗で敗れた日本ハムに4勝1敗でリベンジ。落合氏は「それ（完全試合）より53年ぶり、半世紀以上（日本シリーズで）勝ってないっていうところの方が球団として見ればね、重要なことだったと思うよ」と振り返った。