日本ハム・新庄監督 自腹購入「55インチ」テレビの映像で盗塁トレ 開幕戦の楽天攻略必ず

[ 2023年2月8日 06:00 ]

楽天投手の映像をテレビで流し走塁練習をする日本ハム・矢沢(左は五十幡)(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムにとって絶対に負けられない3・30。新球場の「エスコンフィールド北海道」で迎え撃つ先行開幕の楽天戦へ向け、早くも対策に乗り出した。サブグラウンドで行われた二盗練習。マウンドと一塁ベースの間に置かれた55インチのテレビには、楽天投手陣のクイック映像が映し出された。

 「いろいろな投手で練習していく。右、左投手で、けん制のうまい選手」と新庄監督が言うように人選は則本、岸、そしてけん制が得意な右の安楽と左の辛島だ。マウンドに立った投手を一塁側から見たサイズ感に最も近い55インチのテレビを指揮官が自腹で購入。固定するスタンド、台車も特注品だ。松本剛、五十幡、ドラフト1位の矢沢(日体大)ら1軍の野手全員が、スタートと帰塁を繰り返した。

 昨秋のキャンプでもバーチャル盗塁練習は実施したが、開幕戦の楽天の映像を使用したのは今回が初めて。発案者でもある代田データ分析担当兼走塁コーチは「新庄監督からも“盗塁、頼むね”と任された。より実戦に近い状態をつくりたくて映像を出した方が集中力も高まる。1クールに1回はタイムも計りたい」と狙いを語る。

 昨季の楽天戦は9勝16敗と大きく負け越した。強力投手陣を前に少ないチャンスで、いかに盗塁で相手の隙を突けるかが鍵となる。松本剛も「いざ、塁に出た時に“あの時の映像だ”と残像が残っているだけで違う」と見据える。各選手が55インチの“バーチャル投手”から決めた盗塁を自信として、北海道のファンが勝利を願う開幕戦に挑む。(清藤 駿太)

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2023年2月8日のニュース