カージナルスの米国代表3選手が会見 アレナドは「ヌートバーがトラッシュトークを仕掛けてきた」

[ 2023年2月8日 11:04 ]

WBCに出場するカージナルスの3選手(上段左はアレナド、右がゴールドシュミット、下段はウェインライト)
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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として出場するポール・ゴールドシュミット内野手(35)、ノーラン・アレナド内野手(31)、アダム・ウエインライト投手(41)のカージナルスの3選手がオンライン会見に臨み、連覇への強い意欲を語った。

 前回に続く出場のゴールドシュミットは「17年の大会でアレナドが接戦でバントをした。他の機会でそんな彼の姿は見たことがない。前回はそういうメンバーが集まった。プレー機会が少なかろうが、他のポジションを守ろうが、みんなが勝つために何でもした。今回も100%勝ちたい」と言う。アレナドはオフの間、チームメートのラーズ・ヌートバー外野手(25)らと一緒に練習している。「ヌートバーは日本との戦いについてトラッシュトークを仕掛けてきた。みんながエキサイトしている。トミー・エドマン(韓国代表)もそう」と国の威信をかけた“心理戦”が始まっていることを明かした。

 カージナルスからは全部で10選手が7か国のためにプレーする。ウエインライトは長年バッテリーを組んだヤディエル・モリーナ(40)がプエルトリコの監督に就任したことについて、「ヤディにプエルトリコ相手に投げるのが待ち遠しいと言ったら、彼は何を投げるか全部わかっているぞと言ってきた」と笑う。3人は第5回大会はスターがよりたくさん参加することで、今まで以上に盛り上がると予測する。

 大きな理由の一つは、これまではキャンプ中で準備が難しく、公式戦にも悪影響すると言われてきたが、大きな問題がないことが分かってきたからだ。例えば17年大会で世界一に輝いた後、シーズンでゴールドシュミットはナ・リーグMVP投票3位、アレナドも4位の活躍を見せた。ゴールドシュミットは「いかに早く準備するかだったけど、実際やれたし、その後も20年の夏のキャンプは20日間で準備できたし、去年のキャンプもロックアウトで短かったけど問題なかった。みんな早く準備するのに慣れてきた」と説明する。アレナドも「3年か4年に一度のイベントだし、大丈夫。それより前回、国を代表して勝てたことで、次の大会も出られるような選手でいたいと願った。それが選手としてのゴールになった」とキャリアにプラスになるイベントだと語った。

 17年大会では千賀滉大投手(30)が米国代表相手に快投、6年後の今年、メッツと契約し大リーグにデビューすることになった。今回も山本由伸投手(24)、佐々木朗希投手(21)ら未来のメジャーリーガーと目される好投手が出場する。そういった未知の選手との対戦について聞かれるとアレナドは「日本の投手たちはすごいと聞いている。きちんと準備をしているし、プロとして野球に臨む姿勢も素晴らしい」と敬意を表しながら、特に変わったことはしないと話した。ゴールドシュミットはその理由について「WBCはあっという間。チームで集まって3、4日で試合が始まって、いろいろ準備をする時間はない。だから大会で当たって良い選手がいたなとなる。他の国から出場するマイナーリーガーもそうで、WBCで対戦して、翌年メジャーに上がってきたりする。顔と名前を覚えているよという形になる」と説明した。

 米国代表は7日にアリゾナ州スコッツデールで最初の全体練習、エキシビションでジャイアンツとエンゼルスと戦い、本大会に備える予定。

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2023年2月8日のニュース