阪神・西勇 開幕投手よりローテ死守「僕は1年間投げる投手なので、そこだけに集中したい」

[ 2023年1月25日 05:15 ]

JOCA大阪を訪問し、子供たちと記念写真に納まる阪神・西勇(前列中央) (撮影・奥 調)
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 阪神・西勇輝投手(32)が24日、大阪府摂津市の「子ども第三の居場所 JOCA大阪」を訪問した。困難に直面している子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを提供し、サポートする同施設で約30人の小中学生と質問タイムやじゃんけん大会で交流。今季も子どもたちとチームの救援役を担う決意を示した。

 「この時期でしかできない。続けていくことの大事さもそうですし、子どもたちの笑顔を見られてよかった。本当に微力ながら貢献できたらいいという気持ちで寄付した」

 入団3年目の11年から日本財団を通じて社会貢献活動を開始。19年には継続的に同活動やファンサービスに取り組み、野球人として優れた見識を持つ自チームの選手を表彰する球団独自の「若林忠志賞」を受賞した。「子どもたちが今、困っているものを提供したい」と、この日は同施設にお米や暖房器具を寄付し「今なにが必要かと考えたら明日からの環境を良くしていった方が僕はいいと思う」と言葉に力を込めた。

 プロ15年目の今季へ向けても、準備に余念はない。すでに年明けから行っていた約3週間の沖縄自主トレを打ち上げ、調整は順調。「僕は1年間投げる投手なので、そこだけに集中していきたい」。開幕投手への意識を排し、「イニングイーター」としての役割に徹する覚悟だ。現役ではヤクルト・石川、中日・涌井、楽天・岸の3人しかいない2000投球回の偉業へ向けても残り168回2/3だ。「結果を出してこの一年間投げ続けるしかない。それに成績がプラスして活躍することがベスト」。今季もローテーションの一員として仲間と子どもを助ける。(石崎 祥平)

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2023年1月25日のニュース