ロッテ育成ドラ4・黒川 球団2人目のJr出身 最高峰の舞台で描く夢の続き

[ 2023年1月25日 05:30 ]

打撃練習に汗を流す黒川
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 【23年度球界新士録(9)】憧れのユニホームに再び袖を通す。ロッテの育成ドラフト4位・黒川凱星内野手は小学生時代にロッテJrでプレーし、プロとしてロッテ入団した2人目の選手。ドラフト前は全球団指名OKの姿勢を打ち出していたが、本音は違う。入寮時に幼稚園時代に着ていたロッテのユニホームを持ち込むほどのファン。「チケットを握りしめてスタンドで応援していた子供がZOZOマリンでプレーするスタートラインに立てた。不思議というか、特別な感情があります」と胸中を明かした。

 京葉ボーイズの主将として日本一を経験し、プロを目指すことを決意。多くの強豪校に誘われる中、15年ドラフト1位の平沢らを育てた佐々木順一朗氏の指導を受けるため、千葉を離れて福島・学法石川に進学した。甲子園出場は果たせず、ドラフトも育成指名。選択が正しかったのか、今は分からない。それでも学法石川での3年間は貴重な財産だ。自主性を重んじる佐々木監督の指導は、吉井監督が求める「自分で考える」にも通じる。

 「3年以内に支配下」という目標に向け、今やるべきことを明確にして練習に取り組んでいる。打撃ではステップをすり足に変え、幅も狭めた。「それだと今の自分ではパワーが足りない。まずはフィジカル強化。体重もですが、1年で10%アップを目指しています」。ゴールは支配下登録ではなく、もっと先。「やろうとしていることが計画通りいった時にどうなるのか、自分でも楽しみ」。イメージするのは打率・330、20本塁打という未来の自分の姿。キャンプでは、その可能性をアピールしていく。(大内 辰祐)

 ◇黒川 凱星(くろかわ・かいせい)2004年(平16)4月5日生まれ、千葉県出身の18歳。小2から検見川クラブで野球を始め、6年時にロッテJrに選出される。中学時代は京葉ボーイズでプレーし、3年時に春、夏の大会で日本一。学法石川では2年秋が県3位、3年夏は県8強で甲子園出場はなし。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

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