天国の祖父へ恩返しを 広島・松山 お立ち台に多く上がって「いい報告ができるように」

[ 2023年1月25日 05:00 ]

マツダスタジアムの選手会合同自主トレに合流した広島・松山
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 広島・松山竜平外野手(37)が24日、亡き祖父への恩返しを誓った。お立ち台では「鹿児島にいるじいちゃん、ばあちゃん、今日オレやったよ!」と叫ぶことが恒例となっているが、祖父・末吉政雄さんが昨年9月に88歳で他界。今季はレギュラー奪取へ向けてマツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。チーム最年長のベテランは、もうひと花咲かせるために、新打法に挑戦するなど再起に燃えている。

 天国にいるじいちゃん、今年オレやるよ――。松山は亡き祖父に再起を誓い、決意を新たにした。

 「今年いい活躍をして、(祖父に)いい報告ができるようにしたい。最近(お立ち台に上がる機会が)少ないので、数多く立てるように。それがレギュラーで出ているという証拠にもなるし、そこを目指して、もうひと花咲かせられるように頑張りたい」

 愛する祖父は昨年9月に88歳でこの世を去った。お立ち台では「鹿児島にいるじいちゃん、ばあちゃん、今日オレやったよ!」と叫ぶ決めゼリフが恒例となるなど、祖父には幼少期からかわいがってもらっていただけに、お立ち台に多く上がって、恩返ししたいと意気込む。昨季は代打での起用も多く、88試合の出場で打率・217、2本塁打、23打点だった。今季は左翼、一塁の両にらみで定位置奪取を目指す。一塁では助っ人のマクブルームが最大のライバルで、左翼も野間、西川らとの争いで定位置を勝ち取らなければいけない立場。チーム最年長となっても、新打法に挑戦するなど、余念がない。

 「スムーズにバットが出る。力感なく構えることによって、トップの位置も安定する。これまでトップの位置が決まらなかったことも多かったので、今後も試しながらやっていきたい」

 昨季まではバットを立てた構えから振り出していたが、今季はバットを寝かし気味に構え、振るときに無駄な力が入らないよう、脱力を意識した打撃フォームに改造した。ミート力向上へ修正を図り、試行錯誤を続ける。

 年末年始は故郷の鹿児島県で過ごした。元日には祖父が眠る墓前で手を合わせ、活躍を約束した。年明け7日からは約2週間にわたって、後輩の林、田村らと合同自主トレを敢行。状態面も「順調にきている」と手応えを示した。さまざまな思いを胸に刻み、16年目のシーズンに向かう。(長谷川 凡記)

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2023年1月25日のニュース