日本ハム・松本剛　野村とともに球宴「ファン投票1位」で出場誓う

打撃練習で汗を流す日本ハム・松本剛（球団提供）
Photo By 提供写真

　再選出に清き一票を――。昨季パ・リーグ首位打者の日本ハム・松本剛が、野村とともに球宴でのリベンジを誓った。自主トレ先の沖縄・伊江島からオンラインで取材に応じ「オールスターは一つの夢だった。ジェイ（野村）と2人でオールスターに必ず出よう、ファン投票1位で行こうと話した」と、ダブル出場を誓い合った。

　昨夏の球宴は松本剛がファン投票＆選手間投票で、野村はファン投票で選出されていた。しかし直前に松本剛は左膝骨折、野村は新型コロナ感染で無念の辞退。初出場は幻に終わり、松本剛は「今日ちょうどその話をしていました。2人で辞退したな、って」。合同自主トレを行う南国の地で「今年こそ一緒に出よう」と約束した。

　目標達成のために同じノルマも掲げる。球宴出場のためには前半戦の活躍が不可欠。松本剛は野村に「前半戦からMAXで行こう！」と声をかけ、ともに初の全試合出場を目標に掲げた。後輩の奮起を促すため、達成時にはご褒美の「松本賞」も約束。野村も「今、フル出場の壁にぶち当たっているので」と、目標を設定した。

　しかし、松本剛自身もモチベーションアップのためにご褒美は欲しい。そこで、昨季限りで現役を引退してスポーツビジネス関連会社を設立し、この日まで自主トレのサポートに来ていた杉谷拳士氏を頼る。「社長、だいぶ稼いでいらっしゃるので。ジェイがフル出場で僕から。僕がフル出場で“社長賞”を出してもらいましょう」と、おねだり。これに杉谷氏も反応し、「社長賞期待してください」と自身のインスタグラムに投稿した。

　「ジェイがやってくれると思うので、僕も負けじとフル出場を目指していきます」と松本剛は言う。打線の中軸を担う2人が悲願の球宴出場から勢いを増し、ファンの期待にも、チームの期待にも応える。（清藤　駿太）