巨人・秋広 USJでまさか…食トレもアクシデントも規格外 自主トレでは1日12合で増量中

[ 2023年1月17日 08:00 ]

巨人・秋広
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 身長2メートルの大砲候補は、体づくりのための食トレもテーマパークでのアクシデントも規格外だ。巨人3年目の秋広優人内野手(20)。石垣島で師匠・中田翔とともに行っている自主トレでは、1日約12合の米をかき込み、増量を目指している。

 普通の人よりもカロリーの消費が激しく、太りにくいという体質の秋広。「空腹の状態で寝たくはないので、体重を増やすために詰め込んでいる」と夜食でカレーライス3杯や、ハヤシライスと焼きそばなどを食べるという。その取り組みもあって、自主トレ開始時に102キロだった体重は既に107キロと、5キロ増量に成功。「ここまで順調にきているので、まずはキープできるように」と手応えを語り、中田も「食事の方も頑張っている」と目を細めた。

 勝負の3年目へ着々と準備を進めている若武者。昨年12月には、まさかのアクシデントに見舞われた。つかの間のオフにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を訪れた時のことだ。絶叫系のアトラクションであるフライングダイナソーに乗ろうとしたものの「身長制限」に引っかかってしまった。「1メートル98以上はダメらしいです。膝を曲げて測ってみてもダメでした」と苦笑い。規格外の出来事に、キャストからも「初めて見ました」と驚かれたという。

 まさに規格外の長身野手。2年連続で入門した「中田塾」では規格外の打球を目指している。中田翔とともに、打撃の確実性を求め「縦振り」のスイングを練習。「縦振り」とは、ボールに対してバットを横ではなく縦にアプローチし、ボールの内側を捉えにいくスイングで「どちらかというとアッパーに近い。でも、アッパーにならないように体は反らずに、バットの軌道だけボールの内側を見て(打つ)」と表現した。

 メジャーでは主流のスイング軌道で、大谷のスイングも「縦振り」と言われる。逆方向への長打も打てるだけでなく、打ち損じが前に飛ばずにファウルになりやすいというメリットもある。打撃練習ではグリップが2つある「シークエンスバット」で軌道を確認。師匠と意見交換しながらの時間に「凄く幸せな時間」と充実感をにじませ「前から来るボールに対してどういうスイングができるか楽しみ」と目を輝かせた。

 3日に石垣島入り。「二十歳の集い」への出席も返上してトレーニングに励み、レギュラー獲得へ目をギラつかせている。「3年目なので初安打とか言ってる場合じゃない」。今季の秋広は、グラウンドでも驚かせてくれるはずだ。(記者コラム・小野寺 大)

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