日本ハム・伏見 入団会見「ふるさと北海道を盛り上げたい」 新庄監督は加藤貴との開幕戦バッテリー示唆

[ 2022年11月25日 06:00 ]

<日本ハム入団会見>ユニホームに袖を通し新庄監督(左)とポーズを決め写真に納まる伏見(撮影・高橋茂夫)
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 オリックスから日本ハムにFA移籍した伏見寅威捕手(32)が24日、札幌市内で入団会見を行った。オリックス時代と同じ背番号23のユニホーム姿を披露し、「ワクワクしている。ふるさとに戻ってきたなと思っている。みんなで北海道を盛り上げたい」と高揚感を抑えきれなかった。

 来季は東海大四(現東海大札幌)時代以来の北海道でのプレーとなる。3年総額3億円の評価で故郷に帰ってきた千歳市出身の扇の要は、契約書にサインをした時を回想して「かなり体が熱くなりました」と告白。「雲の上の存在」という新庄監督の隣で何度も笑顔が弾けた。
 入団の決め手は交渉の席での殺し文句だった。球団幹部から「地元に戻ってきて、北海道を盛り上げてほしい。日本一を目指している中で力が必要だ」と熱いラブコールを送られたことを明かし、「うれしかった」と表情を緩めた。

 新球場で迎える来季開幕戦の先発投手に左腕・加藤を指名している新庄監督は「他の捕手をガッと刺激するため」と前置きしつつ、「左投手に対してのリード面が面白い。開幕投手の加藤君と組んで、面白いリードをしてもらえたらうれしい」と開幕戦バッテリーを示唆。それを聞いた伏見は「開幕戦に出る準備もしますし、出たい気持ちもある。まずは投手としっかりコミュニケーションを取ってバッテリーとして結果が残せる状態で試合に出たいと思うので、そこを狙っていきたい」と意欲的に話した。

 新庄監督が現役だった04年に中堅の「新庄シート」で観戦したことも明かした伏見は、プロ入り後も日本ハムでプレーしたいという「特別な気持ちは勝手に持っていた」と明かした。今季オリックスのリーグ連覇と日本一に貢献。新庄監督は「日本一の脳みそを伝えてほしい」と期待した。オリックスでは最下位からのリーグ優勝を経験した伏見は「可能性があるチーム。みんなでそこを目指していけば、かみ合ったときに凄い爆発力のあるチームに変わるんじゃないか」と言葉に力を込めた。(東尾 洋樹)

 【伏見に聞く】
 ――日本ハム入りの決め手は。
 「FA宣言してからすぐにファイターズの方が連絡してくれた。いろいろな話をして熱意を感じたし、必要とされている思いが伝わったので決意した」

 ――子供のころの札幌ドームでの思い出があれば。
 「新庄監督がセンターを守って、センターの後ろの観客席に新庄シートがあった。そこに座らせてもらって、帰りにシートを持って帰って自分の部屋に飾った。2004年ぐらい」

 ――“とらい”の名前が印象的。
 「(由来は)子供のころから1万回ぐらい聞かれてきたが、その名の通り挑戦してトライしていきたい」

 ――ゆかりある地でプレーする。
 「ワクワクしかない。ファイターズ1年目になるが、監督さんからチームを引っ張ってくれと言ってもらった。自分は自分でしかない。自分らしくやることは何も変わらないという思い。北海道には僕の味方がたくさんいる。何も不安はない」

 ――北海道のファンにメッセージを。
 「来年はファイターズの一員としてリーグ優勝、その後日本一を目指してみんな一緒に戦ってほしいと思っています。これからお世話になります。よろしくお願いします」

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2022年11月25日のニュース