阪神・青柳「めちゃくちゃうれしい」ベストナイン初受賞 球団投手では03年井川以来6人目の栄冠

[ 2022年11月25日 05:15 ]

阪神・青柳
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 セ、パ両リーグのベストナインが24日に発表され、阪神・青柳晃洋(28)が7年目で初受賞した。球団投手では03年井川慶以来19年ぶり6人目で、最も低いドラフト5位入団から栄冠に輝いた。中野拓夢内野手(26)は2年目で初受賞。近本光司外野手(28)は2年連続で選出された。最優秀選手(MVP)と最優秀新人は、25日のNPBアワーズで発表される。

 青柳は7年目でのベストナイン初受賞に喜びをあらわにした。

 「めちゃくちゃうれしい。昨年獲れるかなって期待してる中で獲れなかったんで、すごいうれしい」

 自己最多の13勝を挙げた昨年もひそかに狙っていた栄冠で、最多勝、最優秀防御率、勝率第1位で投手3冠を奪取した今季ようやく手にした。球団投手では03年の井川慶以来6人目で、ドラフト5位入団は最も下位での受賞。「セ・リーグで1人しか選ばれない。周りから評価してもらっていただける賞。(タイトルとは)また違った喜びがある」とかみしめた。

 新型コロナ感染のため内定していた初の開幕投手を断念するなど出遅れても、2年連続となる13勝、防御率2・05と出色の数字と抜群の安定感でチームをけん引。リーグ屈指のスターターの座に上り詰め、ベストナインも文句なしの選出となった。ただ、どこか充足感に満たないのは、頂点からの景色を目にしていないからだろう。

 「チームとしてはギリギリ3位だったり、優勝できていないので。僕、まだ“アレ”の免疫がないので(笑い)。悔しさはもちろんありました」

 岡田監督のもと新体制でも大黒柱として期待のかかる右腕が完全無欠の存在となるために必要なのは、未体験の「優勝」に他ならない。悲願達成のためには、自身のパフォーマンスが直結することも自覚。「成績を出すことが(優勝に)つながってくる」と強く言い聞かせた。

 「チームが勝つ可能性のあるピッチングを継続してやっていけば。終わってからしか分からないですけど、終わった時にみんなが笑えるように」。虎のエースとして歓喜の輪の中心にいたい――。青柳にはまだまだ求めるもの、理想の姿がある。(遠藤 礼)

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2022年11月25日のニュース