ソフトB・野村勇、松田の背番「5」継承熱望 「似合う選手になる」30発&30盗塁目標

[ 2022年11月25日 05:00 ]

契約更改を終え刀を手にポーズを決める野村勇(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは24日、4選手がペイペイドームで契約更改交渉を行った。野村勇内野手(25)は1300万円アップの2500万円でサインした。1年目の今季は1939年の鶴岡一人(南海)以来83年ぶりの新人最多本塁打タイ記録となる10本塁打。来季の目標には「30発&30盗塁」を掲げ、巨人に移籍した松田宣浩内野手(39)が背負った背番号「5」の継承者に名乗り出る。

 プロ初の契約交渉を終えた野村勇は「熱男魂」継承に意欲を示した。今季限りでソフトバンクを退団し巨人に移籍した松田から背番号「5」の後継者に指名されたことを明かし「凄くうれしかった。いつかは5番を付けたいし、似合うような選手になりたい」と憧れの背中を思い描いた。

 ルーキーイヤーは97試合で打率・239、10本塁打、25打点、10盗塁。持ち前のパンチ力で球団新人記録に83年ぶりに並ぶ2桁本塁打を放ち、「武器にしている長打力はプロの世界でも通用する」と確かな手応えがあった。1300万増の2500万円には「しっかり評価してもらって上がりました」と笑顔でサイン。ホットコーナーではポジション別最多66試合出場で順調なスタートを切った。

 交渉では“珍要求”も出した。盗塁でユニホームのズボンが破ける事例が頻発し「1回スライディングしたら破ける。ユニホームを増やして欲しい」と球団に“おねだり”。支給は6枚程度で「破れるたびに縫ってもらっているのでボロボロです」と俊足ならではの悩みを打ち明けた。

 倍増以上で契約を更改して、来季は3倍の成績を見据える。掲げたのは史上12人しか達成していない「30本塁打&30盗塁」。今季は203打席で64三振と三振率は高いが、約20打席で1本塁打のペースはフルスイングを貫けている証拠だ。来季はより研究され、マークも厳しくなるが「30本打つつもりで練習する」と言い切った。

 来年1月の自主トレは、松田に弟子入り予定。「シーズン中はプロの世界、野球のことを教えてもらった。来年以降はハードルが上がると思うので、そこを超えていきたい」と野村勇。正三塁手を奪い、背番号「5」にふさわしい男になってみせる。(福井 亮太)

続きを表示

2022年11月25日のニュース