中日・涌井が入団会見 4球団での最多勝&200勝へ意欲「目指していきたい」

[ 2022年11月25日 12:07 ]

中日入団会見を終え、ユニホームを着用し立浪監督(右)と記念撮影する涌井(撮影・椎名 航)
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 楽天からトレードで中日に移籍した涌井秀章投手(36)が25日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉を行い、推定年俸1億円でサイン。背番号は20に決まった。終了後には立浪監督同席で入団会見に臨み、意気込みを口にした。

 「打席に立ったり、このルーキーのようなとまではいかないが、1からまた自分のポジションを勝ち取っていかないといけないので楽しみ」

 現役ではヤクルト・石川雅規の183勝に次ぐ154勝をマークしている右腕にはローテーションの一角としての活躍だけでなく、選手の手本としての役割も期待される。本人も自覚しており「キャリアは誰よりもあると思う。いろんな経験をしているので、投手だけでなく捕手にも伝えていきたい。野手にもぼくならこういう配球すると話したい」と意欲を見せた。

 過去に杉下茂、権藤博、星野仙一らがつけたチームのエース番号20を背負うことについては「つけた自分がなかなか想像できないが、トレードできてドラゴンズのエース番号をいただけたのは、それほど期待されているということ。歴代の人たちのように前面に出す気迫はなかなか見せられないが、中からも伝わると思う」と話した。

 すでに西武で2回(07、09年)、ロッテで1回(15年)と楽天で1回(20年)と4度の最多勝を獲得している。5度目の戴冠なら史上2位タイで、4球団目での獲得となれば史上初となる。「いつでも狙っている。もちろん中日でも獲りたい」と目標に挙げた。あと46勝となっている200勝にも「一つ一つやっていかないと達成できないが、しっかり活躍していけば見えてくる。目指していきたい」と意欲を見せた。

 立浪監督は「実績、経験、パ・リーグの荒波に揉まれてきた素晴らしい投手。若い投手の手本になってほしいが、まずは自分の成績を出すために全力でやってもらえれば」と期待を寄せた。

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2022年11月25日のニュース