高津監督 山田は「凄く責任感の強い男…これで吹っ切れたんじゃないかな」 1番は「いろいろあって」

[ 2022年10月25日 22:56 ]

SMBC日本シリーズ2022第3戦   ヤクルト7―1オリックス ( 2022年10月25日    京セラD )

<オ・ヤ>殊勲打の山田(左)をねぎらう高津監督(撮影・村上 大輔)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」は25日、神宮球場から京セラドーム大阪に舞台を移して第3戦が行われ、セ・リーグ優勝チームのヤクルトが敵地で快勝して通算成績を無傷の2勝1分けとした。あす26日の第4戦も勝つと、球団史上初となる2年連続日本一に王手がかかる。

 高津臣吾監督(53)は昨年から接戦続きだったオリックスとの日本シリーズで初めて大差をつけて快勝したことについて聞かれると「うーん。まぁ、でも、やっぱりなかなかこう…ゲームを動かすのが難しくて。先に点を取るのが難しくて。山田の一発でね、先にゲームを動かすことはできたんですけども、ピッチャーの踏ん張りと、いいところで効果的な一発が出たんじゃないかなと思いますね」とまずは試合を振り返った。

 第2戦まで10打席ノーヒットと打撃不振だった主将の山田哲人内野手(30)が0―0で迎えた5回に待望の1号先制3ラン。監督も待っていたのでは?と振られると、笑みを浮かべ「そうですね。凄く責任感の強い男なので。自分が打ってないことも多少は気にしてたと思いますし。これで吹っ切れたんじゃないかな、と。また新しいあしたのゲームをね、いい形で迎えられるんじゃないかな、と思います」と胸をなで下ろした。

 山田を第2戦までの「3番・二塁」ではなく「1番・二塁」で起用したことについて理由を問われた際には「狙いですか?まぁ、いろいろあって。きょうは1番で使おうと思いました」と笑顔でそれ以上語らず。だが、5時間3分の死闘の末ドローに終わった23日の第2戦(神宮)後に「スイング自体は強く振っているし、ファウルになることは多いですけど、まあ打ちますよ」とコメントしていただけに安どが強くにじんだ。

 投げては7年目左腕・高橋奎二投手(25)が6回まで3安打無失点と好投した。高橋は日本シリーズ初登板初先発でプロ初完投初完封勝利を飾った昨年の第2戦(京セラD)から球団歴代3位の15回無失点で、日本シリーズ初登板からの無失点記録としては高津監督が現役時代に残した16回2/3に次ぐ球団2位となった。「相手も宮城投手で、なかなか難しい。立ち上がりから投手戦だったんですけれども、やっぱりあの山田の一発と(高橋が)6回まで投げ切ったっていうところは非常に成長を感じました」。

 開幕2連勝(引き分けありを含む)は2020年ソフトバンクまで38度あり、そのうち優勝29度。ヤクルトの日本一確率は76%となった。「きょう勝てたことは凄く良かったと思いますけれども、またあした新しいゲームが始まりますんで。また、研究して。あした勝てるように頑張りたいと思います」と最後まで冷静に振り返っていた。

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