慶応が来春選抜出場確実に 清原和博氏次男・勝児は無安打も好守で貢献 父観戦「来てくれるだけで嬉しい」

[ 2022年10月25日 16:20 ]

<昌平・慶応>3回、福井が3ランを放ち、ガッツポーズする慶応・清原(撮影・木村 揚輔)
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 来春選抜の重要な選考資料となる秋季高校野球関東大会が25日、大宮公園、レジスタ大宮で準々決勝4試合が行われた。西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(1年)を擁する慶応(神奈川2位)は昌平(埼玉1位)を逆転の7-3で下し、4強に進出。18年以来5年ぶりの選抜出場が確実となった。

 「6番・三塁」で先発した清原は1点を追う2回、無死二塁から迎えた第1打席で送りバント。続く7番・延末が同点の左中間適時二塁打、9番・小宅が勝ち越し適時打を放つなどこの回3点を奪って逆転した。3回には6番・福井の左越え3ランでリードを広げた。清原の第2、3打席は三ゴロ、第4打席は遊ゴロ併殺、第5打席は捕邪飛と無安打に終わったが、三塁守備では8回に左翼線へ抜けそうな打球を冷静にさばいてピンチを脱するなど落ち着いたプレーで貢献した。

 父が観戦する中で選抜出場に当確ランプを灯した勝児は、試合後「自分たちの目標は関東優勝して明治神宮大会にいくこと。自分的には一戦一戦やっていくだけ。あと2つ勝ちたい」と意欲。「自分は打てなかった。チームのみんなが打って勝つことができたので、みんなに感謝したい。しっかりと成長した姿を見せたいし、次からは少しでもチームに貢献したい」と無安打に終わった悔しさを次戦にぶつけるつもりだ。

 大スターだった偉大な父の存在については「他の人とは違うプレッシャーを力に変えたい」と頼もしい。試合前には「悔いなく楽しんでやってこい」とエールをおくられたといい、「守備で貢献できてよかった」と安ど。球場に駆け付けた父の姿に「来てくれるだけで嬉しい。一戦でも多く見せられるようにしたい」と感謝した。

 来春選抜は95回の記念大会で、関東・東京の一般選考出場枠は例年より1増の7。出場36校の発表は来年1月27日に行われる。出場が決まれば、慶応は5年ぶり10度目の選抜出場(夏は18度出場)で、清原家としては和博氏がPL学園で85年夏に出場して以来38年ぶりの甲子園出場となる。

 以下、一問一答。

 ――大きく甲子園に近づいた
 「自分たちの目標は関東で優勝して明治神宮大会にいくこと。次の一戦もしっかりと目の前の一戦を大事にする意識でやっていきたいと思います」

 ――きょうの一戦を振り返って
 「本当に自分が打てなくてみんなが打ってくれたのでみんなに感謝です」

 ――苦戦した。
 「自分のタイミングで打てなかった。センター返しを意識したんですけど、自分の力不足で打てなかったという感じです」

 ――2回にはバントを決めた
 「福井君がツーベースを打って、自分もバントはあるかなと思っていた。練習の成果が出たと思います」

 ――手応えは
 「自分的には一戦、一戦やっていくだけ。あと2つ勝ってというところですね」

 ――自分の持ち味は
 「自分は長打を打って、どんどんふっていくことが持ち味だと思う。次の戦いもどんどん降っていって結果を残したい」

 ――今日の調子は
 「自分的には悪くなかったんですけど、どうしても一球で捉えられなくて崩されたりした。実力不足という感じです」
 

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