リーグ優勝の国学院大・鳥山監督 試合前の習慣は「脳内シュミレーション」 徹底した準備で試合臨む

[ 2022年10月25日 22:19 ]

東都大学野球秋季リーグ   国学院大4―2亜大 ( 2022年10月25日    神宮 )

<国学院大・亜大>国学院大学が優勝。胴上げされる鳥山監督(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 2季ぶりのリーグ優勝を果たした国学院大・鳥山泰孝監督は、リーグ戦の毎試合前日に必ず行う習慣がある。それは、脳内シュミレーションだ。

 まずは、A4サイズの紙に翌日のスタメンを書き出す。頭の中を整理し、そこから「プレーボール」。1番打者が出塁して無死一塁。バントでいくか。はたまた、ヒッティングか。1死一塁になったらどうしよう。翌日の試合の場面を想像しながら、選手起用を「予習」していくのだ。

 この姿勢の基礎となったのが、常総学院(茨城)を長年率いた故木内幸男氏の存在。「“木内マジック”と言われているけど、試合前にこうなったらこうなると全部想定していくと。だからそこで、想定の範囲内で変えているだけ、というようなことが新聞に書いてあって。それを読んだ時から、今でも続けている作業」と名将から学びを得た。

 この作業をするのは、「大体コーヒーショップ」という。10カ所ほどの行きつけのカフェがあるといい、「ちょっと落ち着いて贅沢したい時はホテルのラウンジとかね」と笑う。野球だけに限らず、何事も準備が大事。鳥山監督のこうした徹底した準備が、冷静な判断力の下地だ。(田中 健人)

続きを表示

2022年10月25日のニュース