【オリ・能見と一問一答】「記憶ぶっ飛ぶし。僕らしいかなと」セレモニーで“鉄仮面”がまさかの…

[ 2022年9月30日 23:02 ]

パ・リーグ   オリックス4-3ロッテ ( 2022年9月30日    京セラD )

<オ・ロ>引退セレモニーで×印をしながらも、宮城(右)から花束を受け取る能見(撮影・坂田 高浩)
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 オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)が引退登板を終えた。8回に2番手で登板し安田を空振り三振に斬って降板。ワインドアアップ、直球、無表情…“能見篤史”を貫いたラストマウンドだった。以下は試合後の一問一答。

 ――登板を振り返って
 「意外とそこまで緊張しなくて。本当に優しい拍手を頂いて、自然と入れた感じです」

 ――ワインドアップは決めていた
 「そうですね。練習はしてたんですけど。イマイチ…どう投げたらいいのか、練習はしてたんですけど…。まぁあんな感じかなと」

 ――久々だったので違和感があった
 「初球、しっかり投げようと思って投げたら、すごく引っかけたので。ちょっと感覚のズレと。四球だけは、さすがにというところで」

 ――全球直球
 「真っ直ぐ投げたんですけど、なぜか最後だけ指に掛からなくて。ボールがお辞儀したので。やっぱりなという感じです」

 ――球速は145キロ出ていた
 「いや~、っぱりキレは無いですね。そんな感じです」

 ――やりきったと話していたが
 「(登板を終えても)変わらないですよ、やっぱり。見てください、涙も出ないし。(セレモニーで)記憶ぶっ飛ぶし。それはそれで僕らしいかなと」

 ――セレモニーは感極まっているように見えたが
 「でしょ?あそこで記憶飛んだので。あれ?次何言おうとしたっけっていうので、さすがにちょっとたまらず(カンペを見て)。頑張って覚えてたんですけど。なかなかできない経験ですし、その辺で失敗するのも僕らしいなと」

 ――意外な姿だった
 「飛んだものは飛んだ。そんな感じです」

 ――家族にも投げている姿を見せられた
 「オリックスさんには2年間しかいなかったところで、セレモニーの企画もして頂いて、ほんと申し訳ないんですけど。僕からしたら呼んでいただいて、またできる環境を与えてもらったので。本当に感謝です」

 ――セレモニーではたくさんの方からのメッセージ
 「本当にありがたいところで。福留さんは本当にまじめに。球児もそうですけど、しっかりと僕を称えてもらって本当にありがたい言葉だったんですけど。なぜか新井さんだけ最後、水本コーチに。新井さんらしいなと思います」

 ――能見さんから後輩に授けたもの
 「そうでもないですよ。いろいろコミュニケーションをとった中で、その選手の性格であったりとか、そういうものはしっかり把握はできたんですけど。まだまだ能力を発揮し切れていない選手がすごく多くて。さらにそれ以上、もう1個なにか変えれば全然良くなる。その辺は、言われてできることでもない。ヒントは与えますけど、あとは本人がしっかりと気づいてくれたらいいなと思ってます」

 ――CS、日本シリーズへ
 「選手兼任なので、コーチとしてもそうですし。もしかしたら半数がコロナになる可能性も。何があるか分からないので。そこは投げる投げない別にしてしっかり準備しないといけないので」

 ――投げたあとの表情
 「1人でも無事に終えたのと、中嶋監督が来てくれたので」

 ――何か声を掛けられた
 「垂れたまっすぐでなんか申し訳ない。複雑だった」

 ――鳥谷が来ていたことはサプライズ
 「なんとなく予想はついていたので。ゆかりのある選手とか、間違いないだろうなというところで」

 ――球場をまわったときの心境は
 「本当にたくさんの声援をいただきましたし、オリックスファンの方々もたくさんいて。阪神タイガースのユニホームも掲げてもらってありがたい」

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