西武・渡辺GMは現役引退の十亀に「男気を感じた」 十亀とのFA交渉での思い出を語る

[ 2022年9月30日 15:20 ]

引退会見で笑顔を見せる西武・十亀
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 西武・十亀剣投手(34)が30日、埼玉県所沢市の球団事務所で今季限りでの現役引退を表明した。12年の入団当時は監督だった渡辺久信GM(57)が思い出を語った。

 十亀は11年ドラフト1位で入団。13年まで指揮を執った渡辺GMが、中継ぎから先発に転向させることを決断した。1年目の12年はチーム事情もあって主にリリーフだったが、「先発の適性があると言うことは分かっていた」と同年の最終登板で先発起用した。監督室に呼び「来年は先発ローテーションで回す。先発練習をしてくれ」と伝えたという。15年に自己最多11勝するなど通算53勝を挙げるにまで成長した。可愛い教え子である。渡辺GMは「たぶん彼は覚えてないだろうけどね」と笑ってみせた。

 GMとしては19年の10月に国内FA権を行使した上での交渉を行った。話し合いの末に3年契約での残留。渡辺GMは「FAで選手がどんどん他のチームに行く中で、私が初めてGMになって直接交渉をした。彼の心も揺れていたが、誠心誠意こちらから伝えた」と振り返った。十亀からは「やるからには西武で骨を埋める覚悟でやりたい」と意思を示されたという。渡辺GMは「その時は本当にうれしかった。本人の男気を感じた」と感慨深げに語った。

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