日本ハム・清宮 今季18号がプロ初満塁弾!W自己最多4安打6打点

[ 2022年9月28日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム14―0ロッテ ( 2022年9月27日    札幌D )

<日・ロ>2回、満塁弾を放った清宮(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が27日のロッテ戦で自身初の満塁弾を放つなど、いずれも自己最多を更新する4安打6打点の大暴れ。チームを今季最多14得点の大勝に導いた。

 来年3月に新球場「エスコンフィールド北海道」の開場を控え、きょう28日のロッテ戦が札幌ドームでの最後の公式戦となる。喜びや悔しさ。いろいろな思い出が詰まった本拠地でグランドスラムという新たな思い出を刻んだ清宮は、今季11号までは全てソロ本塁打だっただけに「初球だったので、あっという間に満塁が終わっちゃった感じだったけど、還ってきた時にたくさん出迎えがいたのが良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 2点リードの2回2死満塁だった。前の打者・細川がスクイズを失敗して空振り三振。「何とかカバーしたい」と臨んだ初球を強振した打球は、右翼席に飛び込む18号アーチとなった。「まだ打ったことがないのでちょっと意識していた。打った時に初めてだと思った」。4回に今季初の3安打とする中前適時打に「猛打賞や」と驚いたが、「打てるだけ打とう」と臨んだ7回も左前適時打を放ってみせた。

 「いろんなことを経験させてくれて、一生忘れることのない場所」と表現する札幌ドーム。「悔しい思いの方が多いけど、覚えているのは良かった時ばっか」というが、元主砲・中田(現巨人)との忘れられない思い出がある。

 20年9月20日のロッテ戦。1点リードの9回2死一、二塁から捕手・清水が捕逸。飛び出していた一塁走者を刺そうと一塁へ送球してきたが、清宮もカバーできずに後ろへそらした。記録は清水の失策だったが、チームの勝利を消してしまった試合後。清宮が落ち込んでいると、中田がわざわざ若手が使用するBロッカーまで来て「俺もそういう経験があるから」と励ましてくれた。「凄く印象的な日だった」。チームを背負う主砲の優しさに触れた瞬間だった。新球場では清宮が新主砲としてチームをけん引していく番だ。

 20発まで残り2試合であと2本。「意識はしています」と打ち明けた。チームを札幌ドーム599勝目に導いたヒーローは、お立ち台で最後で「明日も勝つ!」と新庄監督の現役時代の名セリフを引用。右手を高々と掲げた。「心の叫びですかね」と照れ笑いした清宮は「感謝の気持ちを持って、かみしめてやりたい」と札幌ドームのラストを600勝目で飾ることを誓った。(東尾 洋樹)

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2022年9月28日のニュース