広島・森下、CS進出へ残り3試合先陣切る 5戦勝ち星なしも「気持ちがしっかり向かっていけば」

[ 2022年9月28日 04:45 ]

29日のヤクルト戦に先発予定の広島・森下

 広島・森下暢仁投手(25)が27日、マツダスタジアムでの投手練習に参加し、29日のヤクルト戦(マツダ)での先発に備えた。残り3試合の先陣を切り、自己最多を更新する11勝目がかかったレギュラーシーズン最終登板。5試合連続未勝利の不振から抜け出し、3戦全勝でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ勢いをつける決意を示した。 

 森下は、かつてない苦しみの中にいる。それも、次回で全てが報われると信じている。

 「ずっと大事な試合が続いているけど、いい形でつなげられていない。もう最後の1試合なので、いい形で終わりたい」

 CS争いが佳境に入ったと同時に、白星が遠くなった。8月16日の中日戦で2試合連続完封勝利を挙げて以降、5試合にわたって白星がない。173投球回はリーグ最多を数え、蓄積疲労が体を重くしている。

 「結果が出ていない一番(の原因)は実力だと思うし、体のケアなど、そういう一つ一つの部分に原因があるのかなと感じている」

 それでも、首脳陣の信頼は揺らいでいない。29日のヤクルト戦に先発し、残り3試合の先陣を切る見込みだ。チームは、負ければ終戦に近づく崖っ縁。先手必勝を期し、九里と森下の順番を入れ替えるとみられる。

 マツダスタジアムでは報道陣に非公開での投手練習に参加した。前回21日の阪神戦では、初回の打者7人中5人にフルカウントまで持ち込まれるなど、5回104球と球数がかさんだ。本来の制球力を取り戻そうと修正に励んでいる。

 「自分のタイミングで投げられず、全部が浮いたり、抜けたりした。どこに投げるにしても、自分の球を投げられるかどうか。一番(の修正点)は気持ちの持ち方だと思う。やっぱり気持ちがしっかりと向かっていれば、自然と球は投げられる。そこがアバウトにならないようにしたい」

 入団から2年連続のBクラスを経て、今季は初のポストシーズン出場に手が届く位置にいる。「3年間一度も(CSで)戦ったことがない。チャンスだと思う。まずは(残り3試合の)最初を取れるのが一番」。終わりよければ全てよし。森下もチームも最後に笑う。(河合 洋介)

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2022年9月28日のニュース